12/23 ニッセイアセットマネジメント 松波俊哉

 予想レンジ
 113.80円~114.50円
 注目ポイント
 来年の日米実質金利差の行方

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
114.051 +25.1 7:00 114.466 -3.4 翌3:35

NY市場を受け、今日の見通しについて

 NYは総じてリスクオンだった──ドル/円は114円台で底堅く推移した。

 本日はホリデーシーズンを前にして動きにくいということで114円台で底堅い展開を予想している。

注目ポイントについて、これが来年のドル/円の方向性を決める?

 はい──そう考える理由は、ドル/円がインフレ考慮後の日米実質金利差に概ね歩調を合わせて推移している為。

 日米実質金利差を予想する上で日米インフレの行方がカギになる訳だが、方向性はアメリカ低下・日本上昇だと考えている。

 つまり日米の実質金利はインフレを切り口にすると、米国上昇・日本低下でドル高・円安をサポートするという見立てになる。

アメリカのインフレが低下すると見る理由は何?

 ここでは二点挙げたい──一点目は、原油価格の前年比効果のピークアウト。

 CPIと原油価格の前年比の推移のグラフを見ると、連動性が高いというところが見て取れる。

 この先、原油価格100ドルが続いた場合の前年比のシミュレーションをしたグラフ上のライン見ると、現在70ドル台の原油価格を100ドルで見積もったとしても、来年のCPIはピークアウトという試算になる。

 二点目はCPIのピークに1ヵ月~6ヵ月程度先行するISM製造業価格指数がピークアウトしている点。

 自動車部品や半導体の供給制約が緩和し始めた兆候かもしれないという風に見ている。

日本のインフレが上昇すると見る理由は何?

 コアCPIに約6ヵ月程度先行する円の実効為替レートが来年にかけての物価上昇を示唆している点が挙げられる。

 以上を踏まえてインフレの方向性を切り口にした日米実質金利差でのアメリカ優位がドル高・円安をサポートするという風に考えている。

 来年のドル/円のコアレンジは115円を中心に±3円程度を見込んでいる。