12/20 ソニーフィナンシャルホールディングス 尾河眞樹

 予想レンジ(一週間)
 112.50円~114.50円
 注目ポイント
 実感なきドル円の上昇

安値(12/20~12/24) 高値(12/20~12/24)
113.328 +82.8 12/20(月) 114.511 +1.1 12/24(金)

先週末を振り返って、今週はどういう展開?

 先週は日米欧の金融政策の発表を無事に乗り越えたというところで、今週は大きなイベントも乏しいので基本的にはレンジ相場ということになりそう。

注目ポイントについて、今年のドル/円相場を振り返ってみて

 2015年以降の年間のドル/円のレンジと相場の方向性を示した表を見ると、今年はまだ終わっていないが13円ということで値幅としては17年以降で最も大きかったことになる。

実感としてはあまり大きく変動したような感覚がない?

 実際に今年4月~9月というのはほとんど110円前後、110円を中心とした予想、レンジ相場が続いた。

 ドル/円が動きづらかった理由というのは市場がコロナの状況にかなり振り回され、リスクオフだとドル高・円高、リスクオンだとドル安・円安といった形で、ドルと円の名目実効為替レートを見ると明らかだが、ドルと円が市場心理によってほとんど同じ方向に動いていたということが理由。

 今年ドル/円が上昇したのはアメリカの金利が上昇した2月~3月と、直近では9月22日のFOMCで11月のテーパリングが示唆されてドル高・円安が進行したところだけだった。

 その後11月下旬のオミクロンショック以降はまたリスクオフということでドル高・円高の同じ方向の動きになっている。

そうなると来年のドル/円相場というのは改めてどうなる?

 先週のFOMCを受けて徐々に市場の関心というのは再び各国の経済情勢や金融政策という方にシフトしていくと思うので、緩やかなドル高・円安方向ということになりそう。

 ただ、来年120円を一気に超えていくという可能性は低いという風に思っていて、来年もまだコロナの影響が残るとすると、ドルと円が市場心理に左右されドルと円が同じ方向に向きやすい。

 来年の後半になってくると、ほとんどFRBの利上げのペースは織り込まれているであろう。

 アメリカの中間選挙などもあるが、これもリスク要因ということを考ると、基本は概ねレンジということで、アメリカの金融政策に注目が集まるときにしばしばドル高・円安が進むといったような形で、来年もあまり実感を伴わないようなドル/円の緩やかな上昇が続きそう。