12/13 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 植野大作

 予想レンジ(一週間)
 112.80円~114.70円
 注目ポイント
 日米金融政策発表イベント

安値(12/13~12/17) 高値(12/13~12/17)
113.141 +34.1 12/17(金) 114.266 -43.4 12/15(水)

先週を振り返って、今週はどんな展開になりそう?

 今週は日本とアメリカで年内最後の金融政策発表イベントが開催される──新型コロナ・オミクロン株の重症化率がデルタ株より低そうだという見方が強まる中で、日米両国の金融政策の違いが一層鮮明になる可能性が強い為、ドル/円は底堅く推移するのではないか。

注目ポイントについて、それぞれどんな結果になってくる?

 先に結果が出るのは水曜日のアメリカ──先日の議会証言でFRBのパウエル氏は物価の上振れは一時的との判断を撤回して、インフレの抑制が後手に回るリスクを回避する為、来年春ごろまでには量的緩和を終了して利上げの準備を整えるという可能性を示唆した。

 この為、市場の注目は3ヵ月ぶりに更新されるドットチャートに集まっているが、予想の中央値では前回0.5回ということでかなりが微妙だった来年中の利上げ想定回数がおそらく1回以上に引き上げられて、その後の金利見通しも上方修正される可能性が高いだろう。

市場の反応はどうなってくることが予想される?

 アメリカの利上げ想定時期前倒しというのはある程度予想されているとは思うが、実際にFOMC参加者によるお墨付きがあって政策金利の先高感が強化される場合は、素直に考えればやはりドル高・円安の市場反応を引き起こすだろう。

週末金曜日の日銀の決定会合──日銀の金融会合はあまり最近注目されることも少ないが、こちらはどうみれば良い?

 政策に何か変更があるとすれば新型コロナ対応で導入した金融支援策の見直し等になりそうだが、仮に発表されても誰も金融引締めの第一歩だとは思わないような周辺政策の微調整だろう。

 いま日銀は翌日物から満期10年までの金利を非常に低い水準に押さえ込む政策を続けていて、これを続けることは織り込み済みなので為替はほぼ無反応で通過するだろう。

 出口の見えない金融緩和を続ける日本の円というのは基本的には売られやすい通貨だと思うので、今後も円安の相手探しの循環物色──ドル以外についてもそういうことが起きるのではないか。