12/1 みずほ証券 山本雅文

 予想レンジ
 112.50円~114.00円
 注目ポイント
 ユーロ売り止まるか?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
112.670 +17.0 翌3:45 113.627 -37.3 15:35

今日も荒く動きそう?

 はい──昨日もオミクロン株関連の情報で一旦下がって円高になり112円台、一方でその後パウエル議長のタカ派発言で113円に戻すというような形で、かなりボラタイルな展開だったと思うが、やはりオミクロン株関連の情報が強弱両面出てくると思うので、そういった意味で上下に振れやすい展開が続くと思われる。

注目ポイントについて

 まずはドル/円だが、11月24日にかけて115円52銭の年初来高値を付け、それと同時にユーロ/ドルの方は下がっていって1.1186ドルの年初来安値を付けたという形になっている。

 ドル/円の方は米国の金融政策正常化の前倒しというのを受けて米5年金利と非常に連動して上昇し、これで説明ができる。

 一方でユーロ/ドルの方もアメリカの金利上昇・ドル高を反映しているところもあるが、11月以降は特にユーロ圏におけるコロナの感染再拡大を懸念したドイツの金利の低下といったところも効いているという形になっている。

 11月19日にオーストリアだけでなくドイツでもロックダウンがあるのではないかという話があり、最近でもオミクロン株がユーロ圏で結構見つかっている──そういったところで感染を更に悪化させかねないという状況になっている。

感染拡大が懸念される中では、やはりユーロが売られやすい状況というのは今後も続く?

 はい──ただ、11月の感染の真っ只中に飽きてもユーロ圏のPMIは持ち直したというような事もあり、経済活動の悪影響が必ずしも大きくないということが示唆されている。

 ユーロ圏でもインフレが上振れ傾向にある──12月16日にECBの政策理事会があり、そこに合わせて公表される最新の経済予測、こちらで23年の予測、先行きの予測が非常に重要になってくる。

 (インフレ率が)前回1.5%という予想を出していたが、これを2%方向に押し上げるような上方修正になってくると、23年中の利上げ開始というのも視野に入ってくるので、そうなると金利の低下が一服、ユーロ/ドルの下落も一服し、その後上昇に向かう可能性が高いのではないかという風に考えている。

今後ユーロが上昇に向かう──ユーロ高・ドル安に転じていくとすると、これはドル/円相場にはどういった影響が出る?

 確かにドル安という側面が出てくるかもしれないが、ドル/円はあくまでドル高材料──アメリカの金融政策正常化を背景に上がっているので、ユーロ/ドルの影響はあまり受けないだろうという風に考えている。