11/22 バークレイズ証券 門田真一郎

 予想レンジ(一週間)
 112.70円~115.50円
 注目ポイント
 根強いインフレ圧力

安値(11/22~11/26) 高値(11/22~11/26)
113.047 +34.7 11/26(金) 115.517 +1.7 11/24(水)

先週を振り返って、今週はどんな相場が展開する?

 先週末にみられた欧州発のリスク回避が続けば、安全通貨として円が買われやすい。

 それに加え、木曜の感謝祭前に発表が見込まれる時期FRB議長人事でブレイナード氏が指名された場合というのもドル売りが意識されやすいだろう。

 24日の11月FOMC議事要旨でテーパリング並びに今後の利上げに関してタカ派的な議論というのが注目されれば上昇圧力がかかる可能性があるという風にみている。

注目ポイントについて、これは為替市場にどう影響してくる?

 今月の初めは中央銀行が早期利上げ期待を助長しなかったということで、市場の利上げ観測は一旦後退してドル安に転じていたが、その後はアメリカのCPI加速ということで再び根強いインフレが意識され、Fedの利上げ期待再燃と共にドル高・円安圧力が強まったという動きがあった。

今後アメリカでインフレ進行懸念というのが強まっている訳だが、他の国に波及してくるという影響はある?

 物価指標が事前の市場予想に対して上振れたか下振れたかを指標化したインフレ・サプライズを確認すると、世界各国で非常に連動性が高いということが分かる。

 即ち、米国・英国・中国などで物価の上振れが最近見られたが、こうした状況が他国にも波及していく可能性というのは高いという風に考えられる。

 その場合、インフレに敏感な中央銀行の通貨──そういったところは米ドルと同じように利上げ期待の高まりから上昇しやすいという風に考えており、具体的には先進国で言うとカナダ・ノルウェー・オセアニアなどの資源国がインフレに敏感、新興国で言うとブラジル・ポーランド・ハンガリーなどがインフレに対して利上げをしやすい国ということになる。

日本は?

 一方で日本はインフレも比較的低く、且つ日銀も引き締めに向かう可能性は当面低いという風に考えられるので、やはり円安地合いが続きやすいという風に考えている。

 我々もドル/円が日米の金融政策の乖離というところを背景に当面114~115円前後で年内推移するという風にみている。

 更に、インフレで上振れが起きて利上げに向かいやすい国という通貨も、対円での上昇余地が金融政策の観点からはあるという風にみている。