11/5 フィスコNY 平松京子

 予想レンジ
 113.30円~114.30円
 注目ポイント
 各国の金融政策正常化への軌道の差

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
113.301 +0.1 翌2:20 114.031 -26.9 21:30

今日の展開をどうみている?

 FOMCの結果を受けてFRBの早期利上げ観測後退で金利低下に伴いドル/円が下落した。

 更にイギリス中銀が利上げを見送り、ベイリー総裁が金利市場の利上げ予想の大きさに警戒感を示した為ポンド売りも加速、今日の東京市場のドル/円は米雇用統計の発表を睨み揉み合いを予想する。

注目ポイントについて

 パンデミック下では世界中で経済活動が停止し、各国中銀は緊急対策でゼロ金利・量的緩和で足並みを揃えた。

 この為、為替市場の変動率も低下したが今後は上昇が予想される。

今後上昇というのはどういうこと?

 パンデミック収束で経済活動の再開に伴い、今後は各国の景気回復ペースにも差が出てくる──大規模緩和解除の軌道にも差が生じる。

 英国は今回の会合で利上げは見送ったが、今後数ヵ月内に利上げの必要があると指摘している。

 FRBはFOMCでパンデミック緊急性が低下した為、金融縮小開始を発表したが利上げには言及しなかった。

 これに対しECBはラガルド総裁をはじめ、政策メンバーがインフレがいずれ弱まることを確信しており、来年に利上げの条件が満たされる可能性は少ないとハト派姿勢を維持している。

 最も緩和解除が遅れそうなのが日銀──本年、新型コロナ変異株の流行による経済への影響が大きく、大規模緩和を解除する様相は全く見られない。

こうした姿勢の違いというのは、各国の通貨に今後どんな影響を及ぼすとみている?

 この中でも米金利先物市場では2022年の利上げ開始を織り込んでいる。

 年末にかけては日米の金利差拡大観測にドル/円は115円程度まで上昇し終えるだろう。

 また、欧米の金利差拡大に伴うユーロ/ドルの下落基調も変わらずとみている。