10/27 大和アセットマネジメント 岩手幸久

 予想レンジ
 113.40円~114.40円
 注目ポイント
 カナダの量的緩和終了と利上げ開始時期

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
113.389 -1.1 22:40 114.220 -18.0 9:05

NY市場を振り返って、今日はどんな展開?

 昨日は東京時間からロンドン時間にかけて円安主導でドル/円は114円台を回復した。

 更にアメリカの10月カンファレンスボード消費者信頼感指数が市場予想を上回ると、ドル高要因により一時114円30銭付近まで上値を伸ばした。

 本日はドル/円を動かす材料が乏しく、先週の高値114円70銭付近をトライするにはエネルギー不足だと考えている。

注目ポイントについて、カナダは金融緩和の出口に向かう国の一つだが?

 カナダ銀行は現在、週20億カナダドルのペースで国債を購入しているが、保有する国債は今後平均しておよそ週10億カナダドルのペースで償還を迎える。

 その為、次の政策変更は保有残高がこれ以上増えないフェーズに入ること、つまり量的緩和の終了を意味する。

 本日カナダでは金融政策会合が予定されているが、その決定が本日の会合で下されると予想する。

そうなると次は利上げが視野に入る?

 はい──これまでカナダ銀行は利上げ開始の条件が整う時期の予想を2022年後半としていたが、これに変化が出るか注目。

 市場は6ヵ月以内の利上げを織り込んだ状態ある。

 しかし、カナダ銀行は足元の供給要因によるインフレの上振れに対しては一時的だとして利上げしない方針を示しているので、市場の利上げ織り込みは少し前のめり過ぎだと思う。

 利上げ開始の想定が2022年後半で維持されれば、過度な利上げ織り込みが後退することで一旦カナダドルが反落する可能性が高いと考えている。

 一方、可能性は低いと思うが、利上げ開始の想定が前倒しされればカナダドルは堅調さを維持するだろう。

カナダドルは足元で上昇してきたが、どこまで今後は上値を伸ばせそう?

 当社は来年後半に2回の利上げをメインシナリオとし、来年末までにカナダと日本の5年国債金利差が1.6%を超えることでカナダドル/円もそれに追随して95円を目指す展開を想定している。

 ただし、仮に来年前半にも利上げを開始するようだと、もう少し早くその水準に達することだろう。