9/29 ニッセイアセットマネジメント 松波俊哉

 予想レンジ
 111.30円~111.90円
 注目ポイント
 米金利の行方 111円台維持は?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
111.206 -9.4 17:20 112.048 +14.8 翌2:35

NY市場を振り返って、今日はどんな動き?

 昨日はアメリカの金利が上昇してドル/円も上昇ということだった。

 本日は年初来の高値に面合わせしているということと、5連騰後ということもあって小幅な調整を見込んでいる。

注目ポイントについて

 アメリカの10年債利回りが底を打って上昇余地を模索する局面に入ったということで、ドル/円は111円台維持の可能性が高まったという風に考えている。

 金利が底打ちという風に考える理由をグラフで説明したいが、6ヵ月程先行させた中国のクレジットインパルスと10年債利回りの3ヵ月平均値の変化幅を示したグラフになる。

 中国のクレジットインパルスというのはGDP成長率に対する新規貸出などの伸びを示したもので、上に行くほど中国当局がより景気刺激的な政策スタンスであることを示唆するということ。

 これはアメリカの金利に6ヵ月程先行性があり、アメリカの金利底打ちを示唆しているという訳。

金利が底打ちして今後上昇していくとすれば、実際アメリカで年内このテーパリングが開始された時の10年債金利の水準というのはどのあたりになってくると見れば良い?

 最低でも1.5%には到達しているはず──リスクバランスは上振れ方向だと思っている。

 FRBメンバーによるFFレートの長期的な見通しを示すロンガーランレートと10年債利回りのグラフを見ると、前回のテーパリング開始の時のロンガーランレートと10年債利回りのスプレッドは約1%だった。

 今局面のロンガーランレートは2.5%なので1%差の1.5%水準というのがひとつの目安として考えられる。

 このことはテーパリング開始に向けてドル/円が今後も111円台を維持する一つの材料になるだろうという風に思っている。

その先、1ドル=111円台を超えて更にドルが上昇する可能性については?

 以前よりも可能性は高まってきただろうと考えている──日本の対外直接投資と約1年ほど先行させたTOPIXのグラフを見ると、為替需給のうち最もドル/円に影響を与える日本の対外直接投資が円安圧力の高まりを示唆している。

 この先対外直接投資が増加して112円程度を試す原動力の一つになるという風に考えている。