9/28 JPモルガン・チェース銀行 佐々木融

 予想レンジ
 110.50円~111.50円
 注目ポイント
 日米金利差とドル円相場

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
110.935 +43.5 9:35 111.638 +13.8 21:50

NY市場振り返って、今日の見通しについて

 昨日は原油や天然ガスの価格が大きく上昇した為、豪ドル・カナダドル・ロシアルーブルなどのコモディティ通貨が強かった一方で、円が弱くなるというリフレトレードのような形となっている。

 ドルの強さは真ん中程度だったが、円安でドル/円は111円台まで上昇している。

 原油も天然ガスも数年前の高値に近づいていて、まだ勢いもあるので今日も円の軟調地合いはもう少し続くかもしれないという風にみている。

注目ポイントについて、先週以降日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢となっているが、現状これをどう分析している?

 ドル/円と日米10年金利差の相関図を見る──これは6月のFOMC以降の両者の相関関係を表している。

 先週のFOMC声明発表前の9月22日~24日までの間に日米10年金利差は13bp程度拡大し、ドル/円相場も相関に沿う形で1円程度円安気味だというのが分かる。

 同様にタカ派的と捉えられた6月のFOMCの時も声明文発表前日と当日のNY終値ベースで比較すると、金利差は8bp程開いて60銭程度円安になっている。

 逆にテーパリングと利上げを区別してハト派的と捉えられた8月のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演の時には、金利差が縮小して若干円高になっている。

これはFRBの金融政策に対する見方の変化で、日米金利差で言うと30bp程開いているにもかかわらずドル/円相場というのは109円台後半~110円台後半のだいたい1円ぐらいの範囲で収まっているということを見ると、金利差に対するドル/円の反応というのはかなり限定的なようにも見えるが?

 6月のFOMCの時より今の方が金利差の水準自体が下がってしまっている、金利差が縮小してしまっているので、FRBの金融政策に対する見方で金利が変化して、それがドル/円に影響しているというのも少し言いづらくなっているという状態。

 昨日は金利差拡大以上にドル/円が上昇しているというような状況なので、10年金利差よりも2年金利差の方を見ると、もう少し金融政策を反映して金利差が拡大してるような図になっているので、実際はそちらの方を見ていった方がいいのかなという風にみている。

今後のドル/円相場見る上では、10年金利差よりも2年金利差を見た方が良い?

 はい──金利差との関係というのは長期的には使えないが、短期的には2年金利差との相関を見ていた方が良くなってくるのかなという風にみている。

 現状マーケットは2023年末までに3回以上は利上げを織り込み始めている。

 先週ドットで示されたFOMCメンバーの予想を見ると、2023年末までに3回~4回の利上げ予想が中央値になっている。

 市場が4回の利上げを完全に織り込むと、ドル/円相場は短期的には111円台後半程度までの上昇余地があるかもしれないという風にみている。