9/16 三菱UFJ銀行 内田稔

 予想レンジ
 109.00円~109.70円
 注目ポイント
 ボラティリティー低下後の相場急変に注意

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.212 +21.2 14:55 109.828 +12.8 22:40

ここまでのNY市場の動きから、今日の見通しについて

 一昨日の米消費者物価指数で伸びが鈍化した後の金利低下→ドル安という流れが続いたが、来週にFOMCを控えてもいるので109円台前半で下げ止まって戻ってきた。

 今日も少し下値不安の方が強いかなという風には考えている。

注目ポイントについて、このボラティリティーは価格の変動率を示すという風に言われているが、現状はどういった数字になっている?

 ここで言うボラティリティーというのはインプライド・ボラティリティーで、これは相場の将来の変動率を表したものだが、4月以降ドル/円相場が概ね110円近辺でこう着してきたので、このインプライド・ボラティリティーが過去最低水準まで低下している。

 ただ、過去を振り返るとこのボラティリティーが低下した後に何か材料が浮上すると相場が大きく動く傾向があるので、注意が必要かと考えている。

そのきっかけになりそうな材料というのは、今後としては何が挙げられそう?

 いくつか挙げられるが、やはり来週のFOMCで利上げ観測が台頭する場合。

 この場合、ドル高と共に株安・円高という動きでドル/円は動きにくいと思うが、クロス円での円高、下落に注意が必要だろう。

 自民党総裁選で高市早苗氏が当選した場合、2%の物価安定目標達成まで財政健全化目標を凍結と言っているので、良くも悪くもインフレ期待が高まって実質金利低下→円安に波及する可能性がある。

 新型コロナウイルスの感染が拡大してイギリスやアメリカがで経済活動が制限される──これは市場は織り込んでいないので、これにも要注意。

 米中摩擦の再燃やアメリカの議会の動向を含めて、これらがテーマとしては重要だろう。

目先はまだまだ不透明要因が高まりそうで残る材料は一杯あるが、材料にもよるがドル/円に関してはどういった所に注意をしておけばよい?

 先物市場のポジションの動向をみると、ドル/円の上昇が既に見込まれていて、ドルについては買い越し、円は売り越しとなっている。

 この為、ドル/円が上がる場合は非常にゆっくり、かつ上がっても111~112円までとみているが、下がるときは予想外の材料に反応して下げ足を早める可能性があるだろう。

 今年の年間レンジの半値である107円割れぐらいがあっても不思議ではない状況とみている。