9/13 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 植野大作

 予想レンジ(一週間)
 109.20円~110.70円
 注目ポイント
 日本 政局よりも日米金融政策

安値(9/13~9/17) 高値(9/13~9/17)
109.112 -8.8 9/15(水) 110.162 -53.8 9/14(火)

今週はどんな相場展開を予想する?

 今週はアメリカで消費者物価や小売売上など多くの経済指標が発表されるが、マーケットの関心は既に来週のFOMCに移りつつある。

 ただ、FRBの要人は既に発言自粛のブラックアウト期間に入っている為、市場は手がかりを掴むことができない。

 来週のFOMCに注目が集まりすぎている為、今週は派手に動けないと予想する。

注目ポイントについて、菅総理の退陣表明で日本の政局は大きく動いているが、これは為替にはあまり影響しない?

 はい──29日の自民党総裁選挙で事実上の次期首相が決まれば内閣の顔ぶれは刷新されるが、為替市場関係者から見た場合、政権内の椅子取りゲームはコップの中の嵐に過ぎない。

 為替に一番響く金融政策を指導する黒田日銀総裁の任期は2023年の春まで残っていて、くしくも自民党総裁選の日に歴代最長の在任記録を更新する。

 次の首相に誰がなっても日銀の政策に変更がなければ、ドル/円に甚大な影響は及ばないだろう。

ポイントにある日米両国の金融政策だが、来週水曜日には日銀の金融政策決定会合と米FOMCの結果発表が集中する訳だが、これでドル/円相場にはどんなインパクトがありそう?

 先に発表される日銀会合については現状維持のノーサプライズになりそう。

 ただ、日本の物価は数年先でも目標2%を超えてきそうにないので、日銀緩和の出口は黒田総裁の任期中は見えてこない可能性が高いだろう。

 一方、来週の米FOMCでテーパリングの発表はなさそうだが、政策金利の予想は2024年まで延長される。

 現在2023年の利上げ想定回数は2回だが、24年にかけて更なる利上げの継続予想などが示された場合、日銀との違いが改めて浮き彫りになる可能性が高いだろう。

 その場合、ドル/円はこの秋にも年初来高値を超えて112円台を窺う可能性もありそうだと思っている。