8/20 三井住友信託銀行NY 持田拓也

 予想レンジ
 109.50円~110.00円
 注目ポイント
 FRBのLaborストーリー

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.571 +7.1 16:40 109.886 -11.4 9:50

今日の展開について

 昨日は株価の上値が重い展開をしていて、それを横目にドル/円も上値が重く109円台後半での推移となった。

 先日のFOMC議事録を消化し、来週のジャクソンホールを控えての内容薄の本日においては動意は乏しく、引き続き109円台後半のレンジに居座ると見込む。

注目ポイントについて

 Laborは雇用や労働を意味する──FRBの7月のFOMC議事要旨においてはもう一段の雇用回復の確認後にテーパリングを決定するべきとの見方が多数出ていたが、FRBがこの雇用が回復していくとみるストーリーを考えたい。

 失業保険継続受給者数の推移を見ると、足元は300万人を下回り減少トレンドとなっている──この減少にはパンデミック対応として実施されていた失業保険の特別給付が影響している。

 これまで何度もこの特別給付のエンドラインは引き伸ばされてきたが、6月から徐々に終わりはじめ9月には完全終了となる予定。

 これがなくなると、いよいよ生活の為に働かなければならなくなる──それがこの失業保険受給者数が減っている背景となっていて、この背景から今後雇用は伸びてくることも想像できるだろう。

 そして労働力不足による供給不足から発生していた過度なインフレも抑えられる流れとなるので、FRB高官がインフレはその背景から続きはしないことを言ったものと考える。

これから先、雇用が順調に回復した場合の市場への影響は?

 この雇用の回復が予想通りいざ始まれば年内のテーパリング決定は既定路線と考えるが、既に市場も織り込んでいる為、影響は少ないだろう。

 一方、ひとつ確かなことがあるとすれば米国経済は再度強くなること。

 雇用が戻ると、これまで米経済がボトルネックとなっていた供給不足も解消し、その結果需要と供給がマッチすることで経済の順回転が発生する。

 結果、リスクオン地合いになることを想定し、ドル/円は3月にかけて115円まで上昇すると見込んでいる。