8/17 みずほ証券 山本雅文

 予想レンジ
 108.60円~109.60円
 注目ポイント
 デルタ株と米経済 英豪の経験

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.117 +51.7 16:10 109.655 +5.5 翌0:35

NY市場を振り返って、今日はどんな見通し?

 昨日は中国の経済指標が悪く、NY連銀の製造業景気指数も悪かったということでアメリカの金利の低下とともにドル/円も109円11銭まで下がった。

 今晩は米7月小売売上高発表予定になっているので、こちらが下振れということになると一段安のリスクがあるだろう。

注目ポイントについて

 過去の他の[?]をみると、[?]の感染拡大のアメリカ経済への影響というのは行き過ぎかもしれない。

 まずオーストラリアを見てみると、感染拡大を受けて消費者信頼感が悪化した。

 これは感染拡大が物凄く大きかったということよりは、これによるロックダウンによる影響が大きかったようだ──これはアメリカとはちょっと違うのかなという風に思う。

 一方でイギリスは感染がまた7月に急増したが、消費者信頼感はほとんど悪化せず、サービスPMIも悪化は限定的だったという形になっている。

 感染拡大でも経済を回し続けるとこういうことをして、ワクチン摂取進展などもあり死亡数が少ないといったところが影響しているのかなという風に思う。

このイギリス型にアメリカが近いということだが、とはいえアメリカのミシガン消費者マインドはかなり悪化したが?

 はい──ただ、同じような指標を見るとアメリカは2つあって、ミシガン大学消費者信頼感指数とコンファレンスボード。

 コンファレンスボードが作成している方を見ると、7月までしかまだ出ていないがコロナ後の悪化は(ミシガン大と)同じぐらいだったが大きく反発している。

 一方でミシガン大は反発が非常に弱かった。

 ミシガン大は17年以降、コンファレンスボードよりも下振れる傾向があり、今回も少し実態よりも弱く出てる可能性があるのかもしれない。

確かにこれだけ乖離があって、ミシガンの指数はコロナショックのときよりも今の方が悪いという状況な訳で、株式市場は一方で堅調な展開が続いているが、ドル/円相場は今後どういう風な先行きになっていく?

 ドル/円相場は10年金利よりもアメリカの先行きの金利の変化の期待──政策金利の変化の期待を反映しやすい5年金利との連動性が高まっている。

 これはミシガン大発表後も5年金利とそんなに大きくは下がっていないという形になっている──従って、ドル/円は底堅い。

 先行きはアメリカ経済の回復が続くということが確認されれば、ミシガン大ほどに悪くない指標が出てくれば、金利の上昇とともにドル/円も反発していくという風に考えている。

ミシガンの指数はそれほど心配する必要はない?

 アウトライヤーだった可能性というのもあるかなという風に思っている。