8/13 大和アセットマネジメント 亀岡裕次

 予想レンジ
 110.00円~110.60円
 注目ポイント
 ドル円の上値を抑える要因

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.545 -45.5 翌4:45 110.456 -14.4 9:45

NY市場を振り返って、今日はどんな展開を予想している?

 アメリカの生産者物価が市場予想を上回った為、ドル/円は上昇する場面もあったがその後は反落し小幅な値動きとなった。

 本日は米財政支出への期待による米金利上昇とドル高に一服感が出てくるかどうかが注目される。

注目ポイントについて

 ドル/円の上値を抑える要因にアメリカの新型コロナ感染拡大がある──今年前半は新規感染者数が減少する中でドル/円が上昇したが、7月には新規感染者数が増加に転じた為、ドル/円が下落に転じた。

 重症化率が低下したとはいえ新規感染が増加しているうちは経済指標が弱まり景気減速懸念が高まりやすいのでドル/円が下落する可能性がある。

 ワクチン接種や行動制限の効果によって新感染が再び減少基調に転じれば、ドル/円は上昇しやすくなるだろう。

ドル/円の上値を抑える要因というのは他にもある?

 アメリカの名目金利から期待インフレ率を引いた実質金利もドル/円の上値を抑える要因。

 最近アメリカの雇用統計改善や財政支出期待から名目金利が上昇したが、実質金利は低迷したまま。

 米実質金利とドル/円は短期的に連動しないことはあっても長期的には連動性があるので、ドル/円の上値を抑える可能性がある。

アメリカの実質金利の低迷というのはしばらく続く?

 実質金利は大幅には上昇しにくいと考えている──アメリカでは2000年以降の潜在成長率低下と2020年以降の新型コロナ問題により、期待成長率と実質金利が低下したとみられる。

 今後も潜在成長率はさほど変化しないとみられるので、新型コロナ問題が収束するまでは期待成長率と実質金利は上昇しにくいだろう。

 当面ドル/円は大幅には上昇しにくく108~112円程度のレンジとみている。