7/20 ソニーフィナンシャルホールディングス 尾河眞樹

 予想レンジ
 109.00円~110.00円
 注目ポイント
 コロナ感染の再拡大とドル円の関係

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.328 +32.8 19:25 109.956 -4.4 翌0:45

注目ポイントについて、アメリカの長期金利は大幅に低下し、いまは1.1%台ということになっている訳で、円高は進んでいるが長期金利が下がっているほどには激しい円高・ドル安になっていないということだが、これはどうみればよい?

 これはドルと円がほとんど同じような動きをしている為──ドルと円の名目実効為替レートを見ると、これまでのドル安・円安トレンドから7月以降はドル高・円高トレンドの方に転換している。

 特に直近では円高傾向が強まっているということで、これはリスクオフになっている為。

 リスクオフのときというのはドルも円も高くてドル/円はあまり下がらないが、クロス円──ユーロ/円やポンド/円などが大きく下落するような形になる。

 背景にはイギリスやアメリカのようにワクチンの摂取が進んでいるはずの国で感染が急拡大していることがあるのだろう。

そうした国々でまた感染者が拡大してしまえば、更に株価の下落や更なる円高が一段と進む可能性というのは出てくる?

 その可能性もあるが、ここは少し冷静にみる局面ではないか──イギリスの1日あたりの新規感染者数と死者数の推移を見てみると、変異株の影響でここ1ヵ月ぐらいで新規の感染者数が5倍に拡大しているが、一方で死者数のほうは圧倒的に抑えられているといった状況。

 こうしたデータに基づいてイギリスのジョンソン首相はワクチンによって感染と死亡の関係を断ち切ることができたという風に発言し、予定通り昨日に行動制限などの規制を解除している。

あくまで死者数が大事だということだと思うが、こうなるとアメリカでも感染拡大自体は経済活動再開のブレーキにはなってこない?

 はい──アメリカの新規感染者数を見ると、イギリスほどのペースではないが16日には約8万人/日ということで4月以来の水準に増加している。

 ただ、今後更に感染が増えたとしても重症化というのが抑制されているようであれば、アメリカは経済活動再開の中でも一部規制は残ると思うが維持するのではないかということで、市場に安心感が広がって円高圧力も和らぐ。

 しかし、リスクはアメリカでワクチンの摂取率がイギリスよりもかなり低いということで、アメリカで市場数が増えてきた場合には円高傾向ということで一段と円高が進んで109円を割る可能性もあると思うので注意が必要。