7/16 フィスコNY 平松京子

 予想レンジ
 109.70円~110.70円
 注目ポイント
 ドルは量的緩和縮小の時期を探る

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.733 +3.3 9:10 110.342 -35.8 22:00

今日の展開について

 イタリア中銀総裁のハト派発言でユーロ売りが優勢となりドルを押し上げた。

 同時にFRBのパウエル議長も上院での証言でハト派姿勢を維持した為、ドルの上値も限定的となる展開だった。

 本日は日銀が政策決定会合で緩和方針を維持するとみられ円の軟調推移が予想されるが、NY時間に発表される小売売上高への警戒感からドル/円はレンジ内でのもみ合いが予想される。

注目ポイントについて

 パウエル議長は議会証言で一段と顕著な進展達成には程遠いと、緩和縮小の壁が高いことを表明した。

 年内のインフレが高止まりするとみているものの、パンデミックの影響を受けた一時的な要因がインフレを押し上げているだけで、そのあとは目標値付近での安定を予想していると繰り返した。

 一方で、緩和縮小開始の必要性を訴えるFRBメンバーもみられ、見解に相違がみられる。

これから先は、当然このインフレ期待が動くというのはドル円相場にも影響を及ぼしてくることになる?

 そう考えている──ある金融機関の調査では投資家の4割が高インフレは一時的と判断しているほか、ベージュブックでも物価圧力は一時的との意見があり、現段階ではかろうじて期待は抑制されているようだ。

 しかし長期のインフレ期待が大盤に上昇した場合はFRBが緩和縮小に踏み切るとみられる。

FRBが緩和の縮小に踏み切った場合は、ドル/円はどんな動きになるという風に現状でみている?

 カナダやNZの中銀が既に緩和縮小を決定しているなか、FRBは現在辛抱強く緩和策を続ける姿勢をみせているため、ドルはしばらく上げにくい環境となる。

 しかし、特別な事情で景気が落ち込まない限りはFRBの次回の行動は引き締め。

 この為、中期的なドルの上昇基調は変わらず年末までにドル/円は115円を目指す展開になるとみている。