7/9 あおぞら銀行 諸我晃

 予想レンジ
 109.30円~110.30円
 注目ポイント
 テーパリング後の金利

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.749 +44.9 7:00 110.258 -4.2 23:15

今日の動きについて

 昨日についてはロンドン時間から米株先物が下がり始めて米国の新規失業保険申請件数は下回ったこともあり、リスクオフの中でドル/円相場は6月11日以来の109円台半ばまで下落した。

 今日は中国の物価指標が注目となるが、アメリカの10年金利がレンジを抜けて低下を続けているので、ドル/円相場も上値の重い展開になるだろう。

注目ポイントについて

 前回のアメリカにおけるテーパリングのときの金利の状況を見てみると、2014年1月からテーパリングが開始され、テーパリング終了後約1年経過した2015年12月に利上げが行われた。

 その間は10年金利が低下した一方で、利上げ期待を織り込んで2年金利が緩やかに上昇を続けたことがドル買い材料の一つとなっていて、FRBの引き締めペースが前回と同様になる訳ではないが、今回も数年後の利上げを見据えて2年金利というのは緩やかに上昇していくとみられるので、これはドル/円相場の下支え要因になってくるだろう。

今回2年債が上昇すると、ドル/円も上昇という動きになる?

 はい。ただ、10年金利の動向次第だろう──これまでのドル/円相場はアメリカの10年金利との相関が高く、10年金利の上昇に合わせる形で年初の103円台から110円台まで大きく上昇して、その後一旦低下した後6月まではレンジ相場となったが、6月のFOMC以降は2年金利の上昇がドル/円相場の後押しとなっていた。

 今後2年金利の上昇が見込まれる中で、もし10年金利も大きく上昇に転じるようであればドル/円相場の上昇というのは早まるとみられるが、アメリカで金余りの状況も継続しており、3月に付けた10年金利1.77レベルというのを年内に上抜けることは難しい状況となってきているので、これはドル/円相場の上値を抑える要因になってくるだろう。

ドル/円は112円を超えて大きく上抜けるみたいなことは現実には難しい?

 難しいと考えている──円は今年に入ってからは既に大きく売り込まれていて、年初来の対ドルパフォーマンスで円は-6%程度と、主要国通貨の中で最もアンダーパフォームしている通貨となっている。

 シカゴIMMの投機筋ポジションを見てみても、今年3月にネットで円が売り越しに転じてからはほとんど買い戻しが入っていなくて売り越しの状態が続いているので、投機筋のポジション的にもここからの円売り余地というのはそれほど大きくないのではないかという風に考えている。