6/28 バークレイズ証券 門田真一郎

 予想レンジ(一週間)
 109.30円~111.70円
 注目ポイント
 インフレと金融引き締め

安値(6/28~7/2) 高値(6/28~7/2)
110.419 +1円11.9 6/30(水) 111.658 -4.2 7/2(金)

今週はどう展望している?

 今週は月初ということで各国のPMIや雇用統計など多く発表される。

 指標の強さがアメリカが続けばドル高の余地もありながら、ボラティリティも高いので双方向振らされやすい展開という風にみている。

注目ポイントについて

 アメリカの物価上昇を受けてFRBの金融引き締めの観測が出ているという所だが、これから他の国もそういった金融引き締めの動きが出てくるかどうかというのが焦点になる。

 世界のインフレ率は足元で底打ちをしていて、市場予想対比での世界インフレサプライズは大きくプラスに転じているということは、世界的に物価が上振れているということを意味している。

世界各国の中銀の中には既に金融引き締めに動き始めている所もある?

 はい──横軸が22年4-6月期のインフレ予想、縦軸が中銀のインフレ感応度を計算した図表を見ると、右上にある国ほど物価の見通しも高くてそれに対して中銀も敏感ということになる。

 一番右上の国はブラジル・トルコとあるが、これらというのは既に利上げを早い段階から開始をしている国。

 その次に来るのがポーランド・ハンガリー・メキシコ・ロシア・南アフリカとあるが、この内で言うとロシアが早い段階から利上げ、ハンガリーとメキシコが先週タカ派的なサプライズ利上げという所になった。

それ以外のポーランドや南アフリカなども徐々にタカ派姿勢が強まってきているという所になる。

一方で先進国の中銀はどういった動きになっている?

 その内で言うと一番右上に来ているのがオーストラリア・ニュージーランド・カナダ・アメリカ。

 ニュージーランド・カナダに関しては来年の後半からの利上げを言っている。

 アメリカも全般的にFOMCがタカ派化していて、オーストラリアもハト派度合いが徐々に後退をしているような状況。

 アメリカのみならず他の国も金融引き締めに向かい、実質金利を高めに誘導していく国ほど通貨はサポートされやすいのではないかという風にみている。

 図表の一番左下に来ているのが日本で、ワクチンの出遅れもそうだが、景気回復・物価・最終的な金融引き締めの面でも出遅れ感がいわゆる日本円の重石──円安圧力になってくるのではないかという風に考えている。