6/21 JPモルガン・チェース銀行 佐々木融

 予想レンジ(一週間)
 109.20円~111.00円
 注目ポイント
 FOMC後のクロス円

安値(6/21~6/25) 高値(6/21~6/25)
109.716 +51.6 6/21(月) 111.116 +11.6 6/24(木)

先週金曜日の動きを振り返って、今日の東京市場をどうみている?

 FOMC後から続くドル高・円高の流れが先週金曜日も続いてドル/円はレンジ、クロス円下落の流れが続いている。

 今週はパウエル議長の他、FRB高官の発言が多く予定されている。

 ドルのファンダメンタルズはかなり悪いので、結局長期的にはドルは売られるとみているが、短期的にはFRBのタカ派転換を受けてドル高・円高の流れが続く可能性が高いという風にみている。

注目ポイントについて

 FRBのタカ派転換を受けた円相場の見通しを考える上では、クロス円の動きに注目し理解する必要があると思っている。

 昨年5月1日を100としたドルと円の実効レートを見ると、共に過去1年以上に渡って下落トレンドが続いているのが分かる。

 そしてこの過去1年以上に渡るドルも円も下落するという流れの結果がクロス円の上昇で、豪ドル/円は20%以上、ポンド/円やユーロ/円は15%前後上昇している。

先週のFOMC以降は流れが逆転してクロス円の下落が目立ってくる展開だが?

 FOMCのタカ派転換を受けてドルが買い戻される中で、これまで一緒に売られていた円も買い戻されている結果、クロス円の下落──つまり円高方向の動きが続きやすくなっている。

 そして、クロス円の下落の勢いが強すぎると円がドルより強くなってしまって、ドルは全体としては強いのにドル/円は弱含む可能性もある。

 従って、クロス円の動向が注目。

FRBの利上げ期待を受けてドルが買われるのは分かるが、なぜ円も一緒に買われる?

 ヘッジファンドなどの海外投資家の動きを見る必要がある──これまでは米ドルを売る一方で豪ドル・ポンド・ユーロなどを買う取引を行いポジションを膨らませていたということだが、ドルが予想に反して上昇したときのリスクヘッジの為に対円ではドル買い・円売りのポジションを作ってきた。

 これは結局対円での豪ドル・ポンド・ユーロ買いのポジションになるので、直接クロス円を買っていた投資家も多かったようだ。

 しかし、FRBのタカ派転換を受けてドルを買い戻すということになると、これからは逆に豪ドル・ポンド・ユーロなどを売って米ドルを買い戻すことになる。

 その結果、ヘッジの為に対ドルで売っていた円も買い戻すことになる。

 そもそも直接クロス円を買っていたような投資家はクロス円を売却することになる。

 従って、この結果全体としてはドルは買い戻されても円も買われる為、クロス円の売りに押されてドル/円の上値は重くなるというような構図になっている。