6/16 三菱UFJ銀行 内田稔

 予想レンジ
 109.40円~110.60円
 注目ポイント
 FOMCとドル安圧力

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.804 +40.4 21:20 110.642 +4.2 翌4:55

昨日のNY市場を振り返って、今日の展開をどうみる?

 昨晩はFOMCを前に非常に小動きで戻ってきた。

 今日は注目のFOMCだが、参加者の政策金利の予想であるドットチャートに反応して当初は110円台半ばまで上昇した後、テーパリングの時期に関する具体的なヒントを得られず、109円台に反落する値動きを予想している。

注目ポイントについて、今回のFOMCの注目点は?

 やはりドットチャートに注目が集まると思われる──ここ最近のインフレ、労働市場の改善に照らすと、今回は2023年末までの利上げを妥当とみる参加者が増える可能性が高い。

 従って、当初はドル買い──利上げの前倒しが意識されそう。

次はテーパリング開始時期のヒントが得られるかどうかということだが、今回はどうなりそう?

 こちらは記者会見でも具体的な時期に関するヒントは得られないとみている。

 パウエル議長も資産価格の上昇には一定の警戒を示しているが、物価の上昇圧力を一時的とする基本的なスタンスは維持していると思われ、テーパリングを必ずしも急いでいないと思われる。

 また、労働市場に関しても労働参加率がまだ低いままなので、9月に失業保険の上乗せ給付が終わった所で状況を見極めたい所だろう。

また、8月に向けて議会の方が法定債務上限・インフラ法案で荒れ模様となる可能性があるので、時期に関してはフリーハンドを持っておきたいのではないか。

 従って、テーパリングについては向こう数回の会合で議論を進める可能性に言及した最近の高官発言を踏襲するに留めるのではないかと予想している。

その場合、週末にかけてドル/円相場はどんな展開を見込んでいる?

 5月のアメリカのCPIは前月比でみると伸びが縮小した──これを受けてインフレ期待が一服し、長期金利は3ヵ月ぶりの水準で低迷しているという状況。

 金融政策の正常化は確かにドル高の期待を促しているが、一方でアメリカドルの潤沢な流動性、そして拡大する経常赤字といったドル安要因も非常に多い状況。

 週末には日銀の決定会合も控えてはいるが、109円付近まで下落する可能性も十分にあると考えている。