6/14 クレディ・アグリコル銀行 斎藤裕司

 予想レンジ(一週間)
 108.50円~111.00円
 注目ポイント
 米テーパリングに向けた環境整備

安値(6/14~6/18) 高値(6/14~6/18)
109.611 +1円11.1 6/14(月) 110.823 -17.7 6/17(木)

今後のドル/円相場の見通しについて

 今週はFOMCや日銀金融政策決定会合など重要イベントがあるので足元のレンジ相場が続いるドル/円だが、明確な方向感が出てくるかに注目している。

今月に入ってドル/円相場はこう着感が強まっているが?

 過去10年を遡ると6月は8回、ドルインデックスは下落しているというアノマリーがある。

 これは欧米の半期末を前にリバランスが出ている為かもしれないが、そういう傾向がある。

 一方で先月末に発表されたOECDの世界経済見通しでは、主要国の中で日本だけが下方修正されていて、ワクチン接種においてもこれをとる日本円を買う理由も少ないという現状。

 ドル売りと円売りの綱引きでこう着感が強まっている可能性がある。

注目ポイントについて

 現在FRBはブラックアウト期間中だが、先月末頃からテーパリングに向けた環境整備が始まっている兆しがある。

 先日FRBの両副議長が、今後数回の会合でのテーパリング議論開始について言及していて、イエレン財務長官も金利上昇容認とも受け取れる発言をしている。

 更にFRBは社債とETFの売却開始を発表するなど、テーパリングの為の環境整備を進めてきているようだ。

 今回、いきなりテーパリングの議論開始とはならないとみているが、アクションの遅れは急ブレーキを踏む可能性に繋がるので、事前に踏み出すヒントを把握していく必要があると考えている。

そのヒントという意味では今週のFOMCはどこに注目すればよい?

 注目ポイントは3つ──2022年のインフレ見通しを引き上げてくるのか、メンバーのドットチャートが全体的に少しでも利上げ方向に寄るのか、パウエル議長が会見でクオールズ・クラリダ両副議長の今後数回の会合での議論開始についての発言を踏襲するのかの3つ。

 仮にこの2つでも示されれば、現在こう着状態が続いているドル/円が今年の高値水準の111円程度まで上昇する可能性もあるので警戒しておくべきかと考えている。