6/9 両備システムズ 鈴木恭輔

 予想レンジ
 109.10円~109.70円
 注目ポイント
 中国 外貨預金高「急拡大」の影響

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.225 +12.5 22:30 109.656 -4.4 翌4:40

NY市場を振り返って、今日はどんな展開をみている?

 金縛り相場──明日のECB、アメリカのCPIの発表を控えているということで様子見ムードが続くと思うので、動意が乏しい展開が継続という風にみている。

注目ポイントについて

 これが実は潜在的な元高・外貨安、ひいてはドル安のリスクになっているという話。

 中国の外貨預金高を見てみると、昨年のコロナショック以降急拡大している。

 足元の4月には史上初1兆ドルを突破している状況。

 この急拡大の背景は、一つは海外からの中国への直接投資が増えたということと、もう一つは中国からの輸出の数量が伸びたという背景があった。

 この預金高の内訳を見てみると、企業の預金が約半分近くを締めているという状態。

この状態がなぜ元高・ドル安などの外貨安に繋がってくる?

 まず一つは企業が大きな割合を締めている、もう一つは企業の輸出の伸びに陰りが見え始めているということ。

 先行指標として注目しておくべきポイントで、中国の新規輸出受注と中小企業の景況感を見てみると、足元で2つとも揃ってダウントレンド、節目の50を下回っている水準で、企業の体力が低下しつつあるという状態。

 こういった状態で仮に元高・外貨安が進んでしまうと、巨額に抱えた、企業が抱えている外貨に含み損が出てくるということになるので、それを回避する為に外貨を投げ売るという心配が出てくるので、そうなれば元高・外貨安ひいてはドル安に拍車がかかるという展開が出てきている。

この先の人民元相場はどうなる?

 いま当局の見方というのもポイントになってくると思うが、当局が重要視している人民元指数で見ると、2018年の6月のトップの98という水準を突破している状況で、元高容認の状況がほとんどない状況。

 一方で対ドルで見ると、まだ6.2元まで上昇余地が残されているという所になるので、企業の外貨売りによるドル安圧力という所が、少し目配りが必要になってきている所。

こうなるとドル/円相場にはどんな影響になる?

 基本的にはドル安圧力でドル/円には下押しということになってくると思うが、先程言った中国の企業の景況感が悪化することになれば円高にも繋がりかねない問題なので、ドル/円相場でも注目しておくべきポイントだろう。