6/3 三菱UFJ信託銀行 沖本恭章

 予想レンジ
 109.30円~110.00円
 注目ポイント
 対外直接投資の動向

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.549 +24.9 7:00 110.315 +31.5 翌1:30

NY市場を振り返って、今日の見通しについて

 昨日の海外時間はドル買い地合いとなる中、ドル/円は109.88まで上昇するものの続かず、上に行ってこいの展開となった。

 火曜日に発表されたアメリカのISM製造業景気指数の雇用項目は50.9と、好調・不調の境目である50を超えているものの、2ヵ月連続で下落、昨年11月ぶりの低水準となっている。

 先月の雇用統計が市場予想と比べ大幅に弱かった為、金曜日の雇用統計の結果を占う上で、本日発表のADP雇用報告やISM非製造業景気指数に注目が集まる。

注目ポイントについて

 対外直接投資、つまり日本から海外への投資金額と、海外から日本への投資金額を差し引いたもの推移を見ると、2020年は新型コロナの影響から海外への投資に対して慎重になり、コロナ前と比較すると低水準に留まっていた──これにドル/円を重ねると、ここ最近は相関関係にあることが分かる。

 海外への投資では、円から外貨への為替フロー、つまり円売りが一定の割合で発生することが相関の要因と考えられる。

 為替の需給には様々なものがあるが、一般的に短期の値動きを狙った投機筋のフローはポジション保有期間が短い為、中長期のトレンドにはなりにくくなる。

 一方、対外直接投資は長期案件の為、為替のトレンドを考える上で重要になる。

海外への直接投資は今後増えていく傾向にある?

 対外直接投資にOECD、経済協力開発機構の景気先行指数を重ねたものを見ると、過去の動きから海外への投資は景気動向に連動する傾向がある。

 このことから、新型コロナからの経済回復と共に日本から海外への投資が増えると考えている。

 つまり、円売りが継続的に行われ、様々な通貨に対しての円安トレンドは継続するものと考えている。