6/2 ソニーフィナンシャルホールディングス 尾河眞樹

 予想レンジ
 109.00円~109.80円
 注目ポイント
 米雇用統計とドル円相場

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.454 +45.4 8:00 109.884 +8.4 17:55

いままでの流れを振り返って、どうみる?

 NY市場でISMが出たが為替相場はほとんど反応していないので、やはり今週は雇用統計待ちということで本日も値動きに乏しい動きになるのではないか。

ドル/円相場は先週一時110円台に乗せた後、足元109円台で底堅いということだが、ドル/円の最近の上昇についてどうみている?

 ドル/円と非常に相関性の高い日米の実質金利差でみると、いま109円丁度付近が適正水準とみることができる──そういう意味で110円というのはやや行き過ぎだったという風にみている。

 ただ、為替市場では得てして何か一つのテーマがクローズアップされることが多いので、いまFRBのテーパリングというのが市場の注目で集まっていることを踏まえれば、109円台でのドル/円は底堅い展開が続くのではないか。

テーパリング、緩和縮小への関心が高いということになると、注目というのは今週末の雇用統計ということになる?

 今回、特に注目が高いという風に思う──市場予想では前月比の雇用の増加が65万人前後ということで、比較的高い伸びが既に予想されている。

 これを超えてくるようだと、じわりとドル高になるのではないか。

 しかし、市場が既に良い結果を織り込んでいて、金利差よりも少し高い水準でドル/円が既に推移していることを考えると、予想よりも下回って弱い結果が出た場合の失望感によるドル売りの方が、ドル安のインパクトの方が大きいのではないか。

 良すぎた場合も利上げが早まるのではないかという警戒感から株安・円高が進行する可能性があるだろう(市場予想通りの場合はドル/円は横ばい予想)。

雇用統計の結果が悪い──下振れ、大きく下振れになると、どのぐらいまでドル安・円高になるという風にみたらよい?

 ドル/円が110円まで上昇したときというのは、先月の25・26日に相次いでFRBの副議長がテーパリングについて言及した後で、その上昇分を打ち消す形になるとすれば108円台中盤~前半、それより更に下がる、弱い数字ということになると108円台前半ということもあり得るのではいか。