5/31 SMBC日興証券 野地慎

 予想レンジ(一週間)
 108.80円~110.80円
 注目ポイント
 ユーロは過大評価?

安値(5/31~6/4) 高値(5/31~6/4)
109.331 +53.1 6/1(火) 110.330 -47.0 6/4(金)

今週の見通しについて

 今週はISM指数に始まり週末の雇用統計までアメリカの重要な経済指標の発表が目白押しとなる。

 FRBの利上げがまだまだ遠いというコンセンサスが形成されているが、指標の内容次第では利上げ期待が高まりドルが買われることもありそう。

注目ポイントについて

 ドル/円相場の方は久しぶりに110円台に乗ってきたが、足元ではクロス円の堅調が目立っており、その結果ドル/円も釣られて上昇しているようにも見える。

 先週にはニュージーランド中銀やバンクオブイングランドのメンバーから2022年の利上げを示唆する発言が聞かれたが、こういった国々の短期金利の先物は上昇傾向となっており、利上げが見えない日本の円が売られていると言えそう。

 クロス円堅調の中、ユーロ/円も上昇傾向を続けているが、ユーロ圏の短期金利の先物は横ばいを続けており、利上げは意識されていない状況。

利上げが意識されていないにもかかわらずユーロ高が進んでいるのはなぜ?

 ユーロ圏では移動制限の解除など明るい話題も多く、一時的なインフレ率上昇の中で漠然と金融緩和政策の出口への思惑が高まりやすいことがユーロ高の要因のようだが、ECBは一時的なインフレの後2022年に物価が再び伸び悩むという予想をしており、ユーロの更なる上昇で輸出に悪影響が出るとの声もそろそろ出てきそう。

 6月10日のECB理事会でまだまだ緩和政策が長引くとの思惑が強まれば、ユーロ/円に関しては反転して下落していく可能性が高そう。