5/27 大和アセットマネジメント 亀岡裕次

 予想レンジ
 108.70円~109.40円
 注目ポイント
 米実質金利の動向

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.038 +33.8 15:05 109.923 +52.3 翌1:25

今日の動きについて

 ECBのメンバーが資産買い入れの縮小に向けた討議は時期尚早と発言し、ユーロ安・ドル高が進んだ影響を受け、ドル高・円安が進んだ。

 新興国通貨や資源国通貨に対しリスクオンの円安に振れていることもあり、ドル/円は堅調に推移しやすいとみている。

注目ポイントについて

 日本と比べた相対的なアメリカの実質金利の動きをみるとドル/円と関係性がある。

 4月以降アメリカの長期金利は名目だけでなく実質金利も低下し、ドル安に作用した。

 5月に実質金利は反発したが、その水準はまだ低くドル/円が110円を超えにくい状況にあると思われる。

 また、アメリカでは期待インフレ率が上昇してきたが、実質金利は上昇が進まずに低迷している。

 これはFRBがインフレ抑制の為に金融緩和を弱めて引き締めに向かうとの期待が高まっていない為と考えられる。

アメリカの金融引き締めの期待が高まらないのはなぜ?

 需給のひっ迫が緩和することでインフレの高まりが一時的なものに終わる可能性が残っている為。

 製造業では需要の増加に供給制約も重なって価格指数が大幅に上昇する一方で、新規受注指数は上昇が止まりつつある。

 価格の上昇が大幅になると需要が減退するリスクがある。

 FRBは当面、価格と需要の行方を見極めるだろうし、早期の緩和縮小の期待は強まりにくく、アメリカの実質金利とドル/円は上昇しにくいだろう。

ドル/円が動くのはいつ頃になり、どういった方向性になる?

 いずれ供給制約が薄れる中で需要と価格が安定的かつ持続的に増加・上昇するようになれば、緩和縮小への期待が高まり実質金利とドル/円の上昇余地が広がるとみている。

 ドル/円は9月頃から上向きやすくなると考えている。