5/13 シティグループ証券 高島修

 予想レンジ
 109.00円~110.00円
 注目ポイント
 米ドル安の再燃

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.406 +40.6 翌4:30 109.786 -21.4 9:00

今日の見通しについて

 昨日はインフレサプライズでリスクオフ的なドル反発となってきたが、基本的にはドル/円の上値は重くなってくるとは考えている。

 本日は日本の国債出資統計並びに昨日の消費者物価の後、アメリカの生産者物価の発表があるので、そういったところが注目材料になってくるかと思っている。

 あとは明日になるが、消費者物価がかなり上がってきて購買力が食われてくる可能性があるという意味においては小売統計なども重要になってくるかなと思っている。

注目ポイントについて、第1四半期に上げた米ドルだが4月以降見てみるとユーロや豪ドルなどを中心に再び下落しているが?

 その一つの理由はアメリカの金利動向にあるのではないかという風に考えている──原油相場と米債券市場の期待インフレ率を見ても、原油・資源高の中で期待インフレ率上昇が続いているといったことが分かる。

 米10年金利を期待インフレ率とインフレ連動債利回り、つまり名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利に分けて示したグラフを見ると、第1四半期は期待インフレ率の上昇と共に実質金利もやや持ち直した。

 その結果、名目金利が力強く上昇した訳だが、一方で4月以降は期待インフレ率上昇にもかかわらず名目金利は緩やかな低下基調を辿っており、そのぶん実質金利が低下してきている格好。

実質金利が低下すると投資マネーは株に流れやすい──株高になるという風に言われているが、ここ数日を見ているとアメリカはそうなっていないが?

 これまでそういう風に言われてきた訳だが、実質金利とS&P500指数のPERを示したグラフを見る。

 過去1年ほどは実質金利が低下する中でPER上昇が続いて米株高をけん引してきたが、4月以降ということに関しては実質金利が再び低下し始めたにもかかわらずPERが低下し伸び悩んできており、米株も頭打ちになってきているという状況。

今日はアメリカで長期金利を上げてきているが、原油高・インフレにもかかわらず金利は上昇しにくい状況がここ最近あり、なおかついまあったように実質金利が低下しているにもかかわらず株高にもなっていないが、景気減速を織り込んできている面もある?

 はい、そういう風に思う──景気回復の反映で第1四半期は原油・資源高、金利も上昇ということになった訳だが、現在はその原油・資源高と金利上昇がアメリカの消費などに悪影響を及ぼす局面に入ってきているのではないかという風に感じている。

 為替相場においてはドル安の再燃というものを警戒したいかなという風に考えている。