5/10 SMBC日興証券 野地慎

 予想レンジ(一週間)
 108.00円~109.50円
 注目ポイント
 日本経済の先行きに不安?

安値(5/10~5/14) 高値(5/10~5/14)
108.348 +34.8 5/11(火) 109.786 +28.6 5/13(木)

雇用統計を受けドル安の流れとなったが、今週はどうみている?

 ISM指数や雇用統計など主な経済統計の発表が終わり材料難となりそうだが、今週にはアメリカの10年債や30年債の入札が控えており、アメリカの長期金利が大きく変動する可能性もある。

 ドル/円も米国債市場を睨んだ展開となりそう。

注目ポイントについて

 昨年以降、日米の10年実質金利差と連動してきたドル/円だが、足元では金利差縮小にもかかわらず円安水準が維持されている。

 日米の景況感の格差を背景にドルが買われ円が売られているという声も出始めているが、実際NYダウ平均とドル建ての日経平均株価を並べてみると、この1ヵ月ほど日経平均株価の方が頭打ちになっていることがよく分かる。

 東京都や大阪府の緊急事態宣言が延長される中、日本経済への先行きへの不安が中々解消されずに、それが円売りの圧力となっていると言えそう。

そうなると更なる円安となりそう?

 例えば外国人投資家が日本の資産を大きく売却するなど、あるいは日本の投資家のマネーが海外に多く流出するような動きになれば110円を大きく上回る円安の可能性もあるが、今のところそこまでの動きは見られていない。

 3月に入ってからの円安は日米の景気格差を背景とした投機筋などの円売りが主導したもの。

 今後の日本の感染状況にもよるが、早期のワクチン普及に向けた取り組みも見られる中で極端な円安が進む公算は低いと思われるので、110円前後が当面のドル/円の上限となると思われる。