4/23 三菱UFJ銀行 内田稔

 予想レンジ
 107.70円~108.30円
 注目ポイント
 米金融政策の正常化≠ドル高・円安

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
107.477 -23.3 21:50 108.145 -15.5 23:55

今日の展開をどんな風にみている?

 今月に入ってドル/円相場は軟調に推移してきたので、本日も上値の重い展開を予想している。

 一方で市場の注目度の高い一目均衡チャートの分厚い雲が直前に迫ってきた。

 ここを下抜けすると本格的な下げ相場となるが、今日は週末を控えて材料に乏しい中で、この雲の上限──108円付近での揉み合いを予想している。

注目ポイントについて、アメリカは来週のFOMCを控えて市場では従来の緩和を修正する正常化がいったいいつになるのかが意識されるタイミングだが?

 金融政策、アメリカの正常化を巡っては時期やスケジュールに注目が集まっている。

 それと並んで重要なことは次の利上げ局面における政策金利の上限、いわば天井ということになる。

 過去を振り返るとアメリカの政策金利、長期金利共に低下傾向にあり、次の利上げ局面における政策金利の天井も前回を下回る可能性が高いとみている。

 アメリカでは財政悪化に伴い政府が資金調達をする為には、本来投資家から見て高い利回りが必要だが、金利の天井が下がることでドル買いを伴う米国債投資が細ってしまうと経常赤字によるドル安圧力が勝っていくと考えられる。

正常化──利上げになると金利差が当然拡大するので、ドル高・円安になるという見方も根強いのではないか?

 必ずしもそうとは限らない──例えば2015年に始まった前回の利上げ局面のときも、ドル/円相場は総じてドル安・円高傾向が続いた。

 また、緩和マネーの吸収が始まった2017年も同様。

 この一因は利上げができるほど米国経済が好調な場合は、世界経済が好調なときに投資家がドルを調達してリスク資産に投資をする際、為替市場でドルを売却する為という風に考えられる──つまり、リスク選好のドル安圧力が加わるということ。

 この他にも日米間ではインフレ率の格差が残っていて、これもドル安・円高に効いていくと思われる。

 そういう意味では金融政策の正常化=ドル高・円安とはなりにくいという点に注意が必要だと考えている。