4/21 ソニーフィナンシャルホールディングス 石川久美子

 予想レンジ
 107.60円~108.50円
 注目ポイント
 コロナ禍とインフレの動向

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
107.875 +27.5 9:20 108.282 -21.8 16:45

108円を挟んでの値動きが続くという風にみている?

 はい──昨日、一時朝108円を割る場面もあったが、自立反発で日中に108円50銭台まで戻った。

 アメリカの株安を受けたリスクオフで押し返されているという格好で、今日は108円丁度の底堅さを確認するのか一段安になるのかという綱引きそのものが注目される展開になるだろう。

 ただ、足元でアメリカの経済を見てみるとコロナの感染状況も抑えられているしワクチンも進んで経済指標も良好なので、ドルを積極的に売る理由もないので、ドルの調整というのはあくまで一時的なものに終わるかなとみている。

注目ポイントについて、これらがますますこれから為替相場を動かす要因になっていく?

 はい──コロナがここから先の景気回復のキモになってくるので、コロナを抑えられないと経済も回復しないということでカギになるだろう。

 コロナ禍で明暗が分かれているが、買われているのが先進国通貨──円やユーロ、コロナの抑制が効いているポンドであったり、資源国通貨のオセアニア通貨などには買いが入っている。

 一方で、新興国の中でも資源国に関しては概ね上昇していて、この後コロナの感染抑制に伴って原油や非鉄、貴金属などの商品需要が増加していくということも見込まれるので、今後ドルの調整が終わったとしても資源国通貨に関しては堅調さを維持するのではないかとみている。

資源国通貨の一つの南アフリカランドだが、南アフリカは財政懸念もあるが、それでもランドが堅調なのはどういうこと?

 確かに南アフリカに関しては財政赤字の不安というのが一段とコロナで強まっているような格好だが、足元で新型コロナの感染者数が減少をすれば、多少国内の状況が悪い懸念があったとしても、ポンドもそうだが、通貨が買われてしまうというような状況が続いている。

 そういう意味ではランドは堅調さを維持するとみられるが、注意したいのがインフレ。

 足元、南アフリカのインフレ率はまだ3%の目標の下限付近なので、中銀もあまりそこまで深刻に捉えていない。

 緩和を続ける意向を示しているが、市場のインフレ懸念自体は非常に根強く残り続けていて、インフレ対応の為にもしかしたら利上げを早期化するのではないかという懸念もある。

 インフレ対応の為に利上げをする場合は一時的には通貨高になるが、実体経済を冷え込ませるのではないかというような懸念にも繋がるので、新興資源国については乱高下しやすい要因にもなり、足元で注意が必要かなとみている。