3/26 三井住友信託銀行NY 持田拓也

 予想レンジ
 108.40円~109.30円
 注目ポイント
 年度末は押し目のチャンス

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
109.132 +73.2 9:00 109.846 +54.6 22:50

NY市場を受け、今日の見通しについて

 昨日はアメリカの10月~12月期のGDP確報値が4.3%と市場予想や改定値より強かったことや、新規失業保険申請件数がコロナショック以降の最小となったことがドル/円の下支えとなり、109円台に乗せる展開となった。

 本日は月末リバランスフローによって上値の重い展開になると想定している。

注目ポイントについて

 来週には年度が明けるが、少なくとも今年度中はドル/円が下落しやすい状態──その理由は3つある。

 1つ目が、先程申し上げた月末・年度末に向けたファンド勢によるリバランスフロー、私のモデルでは今月はドル売りのサインが出ている上に株から債券への資金移動も起こって米金利が低下しやすいことから、ドル/円の重石となるだろう。

 2つ目は円売りポジションの急増、109円に向けてドル/円が上昇した中で円のポジションはロングからショートへと急速に移行した。

 過去と見比べるとショート積み増しの余力はあるものの、そのスピードが早かったことから一旦の停滞や調整もあるだろう。

 3つ目が長期トレンドラインの存在、現在の水準は長期のレジスタンスラインにあり、上抜けるには相応のエネルギーが必要だろう。

 これらの要因から少なくとも108円丁度程度までは下落するとみている。

来年度はどうなるとみている?

 気温の上昇やワクチン普及と共にコロナの懸念が穏やかになるにつれて経済再開が加速し、その勢いは現在の市場予想を超えるものになるとみている。

 陽気なアメリカ人がこれまでの行動制限でストレスを抱えている人も多く爆発的な消費を生み出すだろう。

 そういったセンチメントの改善が過去の上昇局面で見られた円売りポジションの増加と共に、先程のレジスタンスも上抜けてドル/円上昇の起爆剤となり、年央には112円を目指すとみている。