3/18 ソニーフィナンシャルホールディングス 石川久美子

 予想レンジ
 108.50円~109.40円
 注目ポイント
 新興国のインフレ懸念とトルコリラ

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
108.625 +12.5 12:05 109.301 -9.9 16:45

FOMCの結果を受けて、今日の見通しについて

 FOMCにおいてはインフレの見通しが上方修正された一方で、パウエルFRB議長が物価の伸びが目標を上回るのは一時的であって、テーパリングの議論を開始するのは時期尚早とする姿勢を示したことで、アメリカの長期金利が低下するとドル/円相場も軟化するという展開になった。

 本日のドル/円に関しては明日発表される日銀点検を控えて、足元の揉み合いの域を出ないような推移になると予想される。

注目ポイントについて、足元ではアメリカのインフレが進むことへの懸念が話題に上ることが多かったが、新興国でもインフレ懸念が生じている?

 新興国では2020年のコロナ禍による先進国からの需要減であったり、ロックダウンで人や物の移動が制限されるという経済的逆風や、通貨安の影響でインフレが進んでいる。

 例えば日本の個人投資家にも人気のトルコリラはコロナ禍で下落基調だったが、昨年11月に一旦[?]が変わってインフレ対策に利上げを行ったことで値を戻すような場面も見られたが、足元では再びアメリカのドル高に加えてインフレ懸念の台頭で再びリラ安になるような様子も見られている。

 トルコのインフレについては昨年後半からエネルギー価格の急騰なども相まって拍車がかかっている状態。

トルコは本日金融政策発表の予定だが、何か対応はありそう?

 市場では[?]の現行の17%から18%に引き上げるのではないかという風にみている。

 直近で発表された2月のCPI──消費者物価指数が前年比+15.61%とインフレが加速していて、これにより一旦2%前後まで上昇していた実質金利が再びゼロの方に近づいている為。

 ただ、これまでエルドアン大統領はこの利上げ行動がインフレの原因だと主張して利上げに反対していたが、最近は中銀の決定を尊重する様子も見せている。

 外交の[?]やコロナ懸念などもあるが、今回中銀が市場予想かそれ以上の利上げを行って引き締め姿勢を改めて強調するようならばトルコリラには一時的に上昇圧力がかかるとみられる。

新興国のインフレが深刻になるとどういう影響がある?

 トルコだけでなく、既に南アフリカやブラジルなどにも景気が弱い中でのインフレによって、利上げの実行や利上げを検証する場面にある。

 市場が安心できるような金融引き締め策を打ち出せない場合は更なる通貨の下落もあり得るので注意が必要とみている。