3/11 ニッセイアセットマネジメント 松波俊哉

 予想レンジ
 108.20円~108.80円
 注目ポイント
 ドル円上昇の賞味期限と上値めど

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
108.339 +13.9 7:00 108.811 +1.1 15:55

NY市場を受け、今日の見通しについて

 予想を下回ったアメリカの消費者物価指数を受けて108円台前半まで下落したが株高もあり下げは続かず、今日も底堅く推移すると予想している。

注目ポイントについて

 現在のフェーズでの賞味期限は最大3月末ぐらいまでとみている──4月以降は原油価格上昇による前年比ベースの物価押し上げ効果というのがピークアウトして金利上昇圧力が一服するという風にみている為。

 アメリカの個人消費の物価動向を示すPCEデフレーターと原油価格の前年比のグラフを見ると、連動性が高く推移しているのが分かる。

 2021年以降の部分は原油価格が足元の価格で推移した場合だが、大幅に跳ね上がっているのは比較となる昨年春の原油価格がコロナ禍による需要減で初のマイナス価格になるなど大幅安だった為。

 この先は4月をめどにピークアウト、これに歩調を合わせてPCEデフレーターも上昇圧力低減、金利上昇も一旦峠を迎えるという風な示唆。

 4月までの金利上昇余地はあと0.1%~0.2%程度だと思っている。

その10年債利回りが0.1%~0.2%上昇した場合、ドル/円の上値めどはどうなる?

 グラフを元に推計すると、109円台前半ぐらいが妥当な水準だと思っている。

 グラフは横軸が米10年債利回りの対前月比変化幅、縦軸がドル/円の対前月騰落率だが、この局面では前月比で0.1%の金利上昇でドル/円は前月から0.7%~0.8%ほど円安になる緩い相関がみられる。

 以上からドル/円の急激な上昇は一服、目先はスピード調整局面入りすると考えている。