3/2 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 植野大作

 予想レンジ
 106.30円~107.30円
 注目ポイント
 ドル円 ローソク足のメッセージ

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
106.678 +37.8 翌1:05 106.956 -34.4 20:25

ここまでのNYの動きから、今日の見通しについて

 昨日のドル/円はクロス円の上昇を追い風を受けて、一時106円80銭台ということで年初来高値圏まで吹き上がってきた。

 本日はアメリカでFRBのブレイナード理事やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁の講演が予定されている──最近目立っているアメリカ長期金利の上昇を静観するような姿勢を示すならばドル/円は底堅く推移するだろう。

注目ポイントについて

 年足で見ると昨年は過去最長記録に並ぶ5年連続陰線で引けている──つまり5年連続でドル/円は下落していて、今年は円高トレンドにも日柄的にはかなり飽和感が出てきている。

 年明け後の月足を見ると、最も注目される1月の正月足が5年ぶりの陽線だった。

 その後2月のローソクも上下のヒゲが極端に短く胴体部分が非常に長い大陽線で、上昇の勢いが強かったことが示唆されている。

 過去ドル/円は年足で6年連続の陰線が出た記録は残っていないので、年明け2ヵ月の陽線並びを見ると6年ぶりに底入れしそうな気配が漂いはじめているようだ。

このまま右肩上がりは続きそう?

 まだ断定できない──例えばドル/円の週足チャートを見ると、年明け後のロケットスタートでまもなく13週と26週線のゴールデンクロスが実現しそうだが、私が骨太のトレンドとして重視している52週線はまだ右肩下がりなので、短・中期のトレンドラインで反転の予感は強まっているが油断は禁物だろう。

この後の注目イベントはどんなところを思っている?

 アメリカの金融政策で、先月の議会証言でパウエル議長は景気回復に自信を示していたので追加緩和の可能性はほぼ消えていると思われ、ドル/円が今年底入れする可能性は高いだろう。

 ただ、アメリカで実際に利上げが始まるのはまだ数年以上先になりそうなので、長期金利の上昇にも限度があり極端なドル高にもならないということで、上振れしても去年の高値を抜くようなことはないと思うが110円前後ぐらいまでではないか。