2/16 みずほ証券 山本雅文

 予想レンジ
 105.00円~105.80円
 注目ポイント
 米テーパリング期待と長短金利差

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.180 +18.0 20:05 105.966 +16.6 翌2:35

アメリカがお休み、円が全面安の展開だが、この動きをどうみている?

 アメリカは休場だったが、欧州、日本も日経平均が3万円台ということもあり、世界的にリスクオンの動きになっているようだ。

 株高・長期金利上昇といった中で円が対ドルだけではなく対ユーロ、対豪ドルを含め全般的に円が下落しやすかったという状況。

今日もこの流れというのは続く?

 多少の調整はあるかもしれないが、基本的な流れ──世界景気回復期待・リスクオンといった流れは続いているとみられるので、ドル/円も堅調に推移するとみている。

注目ポイントについて

 ドル/円は1月6日以降、アメリカの長期金利と連動して上昇基調に入っているが、アメリカの長期金利上昇の背景の一つにはFed──アメリカ中央銀行の資産買い入れ縮小の開始期待というのもあるとみられる、いわゆるテーパリング期待。

 [?]が行った調査によると年内のテーパリング開始を予想する回答というのが全体の37%と意外に多い。

 Fedは平均2%のインフレ目標実現の為に利上げ開始は23年前後となる可能性が高いので、FF金利──政策金利は数年間動かないが、年後半にかけていわゆるテーパリング開始時期を巡る市場の思惑で、アメリカの長期金利やドルが動きやすくなるとみている。

 前回のテーパリング局面は13年5月に当時のバーナンキFRB議長発言を契機に長期金利が急上昇して、対円を含めドルが全般的に上昇したという状況。

 特に重要なのが長短金利差との関係──当時は政策金利がまだ上がらない中で長期金利の上昇主導で長短金利差が拡大してドル高となった。

 同様の動きが16年11月の前回の米大統領選前後にもみられた。

今回に関しては?

 20年以降でみるとコロナショック直後はFedの利下げによって短期金利低下主導で長短金利差が拡大したが、昨年の8月以降は長期金利の上昇主導で長短金利差が拡大しており、過去と同じようなパターンになっている。

ドルは上がっていないが?

 これは他の要因、アメリカでなかなか良い材料が出てこなかった──感染拡大など色々あったが、ようやく今年に入ってからトリプルブルーなどを契機にしてアメリカの景気回復、長期金利上昇とドルが連動するようになってきたようだ。

足元でようやくドル/円が上がってきたが、過去と同じように上昇してくる?

 この感染がアメリカで鈍化しているし、ワクチン接種も広がっており、追加景気刺激策ということでアメリカの景気回復基調が強まっていく可能性が高い。

 そういう中ではアメリカの長期金利上昇、長短金利差の拡大と共にドル/円は年末にかけて110円方向に上がる可能性が高いとみている。