1/25 ソニーフィナンシャルホールディングス 尾河眞樹

 予想レンジ(一週間)
 103.00円~104.40円
 注目ポイント
 バイデン政権発足とドル相場

安値(1/25~1/29) 高値(1/25~1/29)
103.555 +55.5 1/26(火) 104.938 +53.8 1/29(金)

今週の見通しについて

 今週はFOMCがあるが、それまでは様子見という形になりそう。

 ただ、FOMCは今回そんなに強いメッセージは出てこないだろう──どちらかというと中立な形で、あまり市場に影響を与えないように配慮するのではないかと思われ、ドル/円相場にも影響力は限定的ではないか。

注目ポイントについて、ドル/円でみるとややドル安方向?

 バイデン政権の政策というのは財政支出を拡大するので国債を増発する──そうするとFRBの国債の買い入れ額が増え、そうなると実質的にはFRBの金融緩和が強化されるという格好になり、ドル安だという連想が働きやすいということで、目先はどうしてもドル安方向に向かいやすいということだろう。

 特に財務長官に就任予定のイエレン前FRB議長は、先日の公聴会で財政政策を積極的にやるという風に述べている。

 ドルと円の名目実効為替レートを見ると、特に大統領選のあった去年11月以降ドル安の圧力というのは強まっている──やはり市場はこの流れを先取りしてきたのだろう。

このトレンドは今後も続いていく?

 個人的にはあまり長続きはしないという風にみている──こうした巨額の財政支出拡大については共和党というのは早くも反発している。

 特に上院は議席数が非常に僅差な訳なので、バイデン政権は共和党にも配慮しつつ政策を進めるということになるので、選挙公約ほど巨額な財政支出にはならないとみている。

 しかし、それは長期の市場の安定という意味では非常にポジティブということなので、秩序ある財政支出拡大・歳出拡大、景気回復とマイルドな金利上昇の元ではドル安を市場が先取りしてきた分、徐々にドル安に歯止めがかかってくるだろう。

そのタイミングはいつ頃になる?

 ワクチンの効果が徐々に現れて、アメリカの経済活動が回復するとみられる春頃ではないか。

 FRBも実体経済の回復を伴った長期金利の緩やかな上昇であれば、ある程度は許容するのではないか。

 去年の7月以降、上値の抵抗ラインとして機能していた90日移動平均線を上抜けるとドル/円のトレンド転換のサインということなので、これに注目している。