1/13 三菱UFJ銀行 内田稔

 予想レンジ
 103.30円~104.10円
 注目ポイント
 イギリスポンドと中国人民元

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
103.525 +22.5 11:15 103.995 -10.5 20:35

昨日のNY市場を振り返って

 昨日はアメリカの長期金利が上昇一服、引けにかけて低下したのでドル/円相場も104円を割り込んで戻ってきた。

 今日については今週104円台30銭~40銭で戻り上値の重さを確認した形となっている──大きな値幅は出にくいと思うが、103円台半ばぐらいまで緩んでもおかしくないと思っている。

注目ポイントについて

 ポンドと人民元相場と言うと少しドル/円とは縁遠いようにも見えるが、今年は回り回ってドル/円にも影響を与える可能性が高いということでポンドと人民元相場の今後の動きに注目している。

 (ポンド/人民元を)長期的に見ると足元ではやや持ち直しているが、ポンド安・人民元安(人民元高?)傾向が出ていて、おそらく今年もそれが続くとみている。

 イギリスは昨年末で名実ともにEUから離脱を果たした結果、為替市場での取引需要や予備的需要といった観点でポンドに対する需要というものが落ちていく可能性が高く、経済規模に照らすと中国人民元がそれを埋める可能性が高いので、少しづつポンド安・元高が進んでいくと思われる。

足元も相対的に元高が進んでいて中長期的にも元高シナリオのようだが、これまで輸出産業を支える為に元安としてきた中国当局は元高を容認する姿勢?

 中国は少しづつ内需型の経済へと移行しつつあるので、中長期的には人民元高によるメリットもあり元高を許容していくと思われる。

 ただ、速度調整は必要なのでドル買い・人民元売りを中心とした為替介入を継続すると見込まれ、外貨準備は今後増加していくということが見込まれる。

つまりドル買い、ドル/円にとっては下支えとなる?

 そうとは限らない──米中関係の緊張が今後も中長期的に続くことを踏まえると、中国はその拡大したドルを中心とした外貨準備の分散化を進めたいという風に思われる。

 その場合一旦ドルを買うが、その後まとまったドル売り・円買いあるいはドル売り・ユーロ買いを進める結果、残るのは結局円買い圧力が残るということになる。

 ドル安にけん引されて今年はドル安・円高を見込んでいるが、こういった動きが加わることによって年末の段階では100円を割り込んでいる可能性が高いと考えている。