12/28 クレディ・アグリコル銀行 斎藤裕司

 予想レンジ(一週間)
 102.50円~104.50円
 注目ポイント
 市場から見た大学ファンド

安値(12/28~12/31) 高値(12/28~12/31)
102.961 +46.1 12/30(水) 103.898 -60.2 12/28(月)

年末に向けてどうみている?

 クリスマス休暇も終わり、年末相場となる──基本的には静かなマーケットになることが予想されるが、依然として欧米勢の年度末に日本勢の四半期末のフローもあると思われるので、油断は禁物。

来年以降というのはどうみている?

 来年はイエレン新財務長官のもとコロナ禍におけるアメリカの財政支出と、パウエル議長率いるFRBの金融政策の協力タッグで円安との見方が市場のコンセンサスとなりつつある。

 しかし、クリントン政権で財務長官を務めたサマーズ氏など財務長官経験者から強いドル政策への回帰を促す声が上がっていることや、ワクチンの普及と共に年央あたりから市場の様子が変わるかもしれない。

 私見だが、コロナ禍が落ち着けば当然過剰に流動しているドルの回収が始まる訳なので、かなり強い巻き戻しが起こる可能性がある。

 他方で、コロナ禍以前より異次元の緩和をしている日本は正常化と程遠い状況にあり、コロナ禍が一服しても中長期で考えればドル安に[?]ベットするのもリスクがあると考える。

注目ポイントについて、政府与党が大学の研究費用を確保する為に10兆円規模のファンドを作ると発表した訳だが、ドル/円にはどういった影響が考えられる?

 説明資料によると、来年度から実施される大学ファンドの運用に当たっては、GPIFなどの長期安定運用に実施している例も十分に踏まえた上での運用を目指すとある。

 つまり、GPIFの実質的な過去の利回りである3.09%を目指してGPIFの基本ポートフォリオである、およそ外国の資産を50%購入するということになる。

 これだけでも数兆円規模の円売りの原資となり、呼び水としての役割は小さくないのではということで、ドル/円をサポートする材料として注目している。