12/8 野村証券 後藤祐二朗

 予想レンジ
 103.60円~104.50円
 注目ポイント
 米経済対策の早期合意は?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
103.955 +35.5 9:05 104.207 -29.3 翌0:50

ここまでを振り返って、今日の展開はどうみている?

 今週木曜日からのEU首脳会合を前に英国とEUの通商交渉が佳境を迎え、ポンドやユーロといった欧州通貨を中心に振れの大きい展開となっている。

 一旦は英国とEUとの合意は難しいとの見方からポンド売り・ドル買いが加速したが、英国のジョンソン首相とEUのフォンデアライエン委員長が[?]中に対面で会談する方向となり、協議継続への安心感からポンドは値を戻している。

 円相場も一旦はややドル高方向に動いたが、英・欧州通貨と比べて値幅は限定的で104円前後での推移が続いている。

 本日もEUと英国の通商協議が継続しているので交渉の行方に注目が集まるが、ドル/円相場については小動きが続きやすそう。

注目ポイントについて、先週末バイデン氏が早期の追加経済対策の法案成立を議会に要請したが?

 先週に入り、超党派グループが提案した9000億ドル強の経済対策に対し、民主党のバイデン氏やペロシ下院議長が支持の姿勢を見せている。

 民主党側は2兆ドル以上というこれまでの主張を大きく妥協している形。

 トランプ政権も議会が合意した際には支持する意向が報じられており、上院共和党の歩み寄りがあれば予想外に年内合意は可能な状況となりつつある。

 今週は米国での財政政策協議に一段の進展がみられるかが重要になる。

早期の合意となって9000億ドルという規模、ドル/円にはどの程度影響がありそう?

 9000億ドル程度の経済対策規模であれば米国の国債需給への影響は限定的で、中長期的な経済見通しへの影響も限られる。

 一方で仮に今週中に経済対策で合意の方向が明確となれば、当面の米国経済失速リスクは大きく後退し、来週予定されているFOMCでの追加緩和の可能性は一段と後退しそう。

 これまではねじれ議会への警戒で合意のタイミングが遅れてしまうリスクが意識されてきただけに、財政政策で合意が[?]しFOMCでの追加緩和なしとなると、アメリカの10年債利回りが1%を試す機運が高まりそう。

 過去半年程度ドル/円相場との相関が高い日米の実質金利差も底打ちがより明確となり、来年に向けてドル/円相場の支えになりそう。