12/4 三井住友信託銀行NY 持田拓也

 予想レンジ
 103.10円~104.70円
 注目ポイント
 ドル安は続くのか?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
103.738 +63.8 9:30 104.243 -45.7 翌0:55

NY市場を受け、今日の見通しについて

 昨日は米国の追加経済対策合意期待からリスクオン地合いが継続し、ドル売りが進展の中ドル/円は104円を割り込む展開だった。

 本日は米国雇用統計が予定されており、結果次第で大きく上下するだろう。

注目ポイントについて、足元ではかなりのドル安水準だが?

 11月は日米共に株価指数が歴史的高値を付けるリスクオン地合いとなり、それに釣られてドルも主要通貨に対して大きく売られてきた。

 このまま2020年を終えられるかが気になる所だが、12月には調整局面が待ち伏せているのではないかと警戒している。

 足元、ワクチン開発などポジティブな材料には飛びつき、感染拡大やロックダウンには反応せずリスクオン地合いが形成されてきた。

 特にワクチン開発においてはFRBやECB高官も口を揃えているように、実際の普及や効果が出るまでには相応の時間がかかるリスクがある。

 今後、これまで反応しなかったネガティブな材料を織り込み始めると、リスクオフで値幅を伴ったドルの買い戻しが進む可能性がある。

ドル買い戻しを想定するような相場環境?

 シカゴ通貨先物の建玉から算出したドルポジションを見ると、依然としてショートが積み上がっているのが分かる。

 更に買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル分析チャートを見てみると、現在のドル売りには過熱感がみられる。

 ただし、このドル買い戻しはリスクオフに伴うものであり、ドルと同様の動きを見せやすいドル/円よりもユーロ/ドルなど他通貨に対する買い戻しの方がより大きく出ると考えている。

 その限界まで水が入れられたグラスのような市場状態に石を投げ入れるとすれば、本日の雇用統計が予想を超えて悪い場合や、ニューヨーク市の再ロックダウンなどコロナ感染による経済影響を市場に思い出させるイベントになるだろう。