12/2 シティグループ証券 高島修

 予想レンジ
 103.80円~104.80円
 注目ポイント
 バイデン政権で強いドル政策は?

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104.226 +42.6 9:10 104.751 -4.9 21:45

ここまではどうみる?

 昨日はISMが少し弱かったが、全体としては米株も持続しリスクオン的で、対ユーロを中心としたドル安が継続している。

 ただ、アメリカの金利上昇もありドル/円は小じっかりといったところ。

 本日に関してはFOMC議事録が発表されてくるが、昨日来の流れが継続し全体としてのドルは上値が重いだろう。

注目ポイントについて

 結論から言うと、強いドル政策は放棄されることはない一方で実践されることもないと考えている──理由の一つはバイデン時期大統領は国際強調路線を取ると言われていること。

 もう一つは、時期財務長官への就任が発表されたイエレン前FRB議長──イエレン氏はFRB議長のときに国際金融に関する言及は少なかった印象で、通貨政策に強い思い入れがあるとは少し考えにくい。

 従って、強いドル政策が放棄されることもなければ実践されることもないと思っている。

いまの経済の状況を見たときにはどうなっていく?

 アメリカの10年金利とドル指数の関係を見ると、いま金利が歴史的な低水準にある一方で、この数年ドル高が進んできた。

 金利の低下余地が少ない中で景気やインフレの刺激をするのであれば、通貨安を目指すというのがアメリカに限らず世界的に自然な帰結だと思われる。

 足元の環境を考えると、少なくともドル高政策を実践するような状況ではないのではないか。

過去を見ると、ドル高政策のようなものを打ち出したときというのはあった?

 例えば80年代のレーガン政権のときにドル高政策が取られたが、これは金利上昇でドル高を促して当時10%を超えていたインフレを撲滅する為のものだった。

 強いドル政策が建前として放棄されることはいまの状況においてはないだろうが、景気があまり強い状況ではないので、FRBの金融緩和や財政刺激を通じて経常赤字国通貨のドルに下落圧力を加えてくるだろう。

 来年を通じては一時的に100円割れぐらいのことは想定しておきたいと考えている。