11/30 三菱UFJ信託銀行 谷口晶俊

 予想レンジ(一週間)
 103.20円~105.00円
 注目ポイント
 米債券版恐怖指数の低下

安値(11/30~12/4) 高値(11/30~12/4)
103.671 +47.1 12/3(木) 104.751 -24.9 12/2(水)

先週に関しては感謝祭を挟んでややドル売りの展開となったが、今週一週間はどうみている?

 今週はアメリカでISM製造業・非製造業指数や雇用統計などの指標から、新型コロナ感染再拡大の影響度合いを見定める週となりそう。

 11月発表分では底堅い指標も多かったものの、景況感指数の下振れには警戒が必要。

 一方で悪化した場合は追加の景気対策やFRBの追加緩和策期待も膨らみやすく、ドル/円は底堅く推移するものとみている。

注目ポイントについて

 MOVE指数とアメリカ10年債のグラフを見る──このMOVE指数は、株で言えばS&Pの恐怖指数であるVIX指数に当たるもので、投資家が想定する将来の債券相場の変動率を示し、債券版の恐怖指数と呼ばれているもの。

 今年9月に過去最低水準の36%台半ばまで下落も、10月以降バイデン氏の支持率上昇によるドルウェーブ期待や、追加経済対策合意期待を背景に市場が大きく動くことが予想され、MOVE指数は大幅に上昇した。

 大統領選直後はねじれ議会の可能性が高まり、アメリカ財政赤字拡大懸念が和らいだことやFRBの債券買い入れ長期化の期待による強い需要からMOVE期待は急落、今後も金利抑制が続くことが意識され当面の間10年債の金利は1%を目処に抑えられそう。

金利が抑えられるということは、日米の金利差縮小と考えると、これはなかなか円安効果には向かないような気がするが?

 アメリカの10年債金利と円インデックスの動きをグラフで見ると、大統領選挙後、逆相関の動きが顕著になっていることが分かる。

 今後アメリカの金利が1%を目処に抑制されれば、断続的な円買いフローが出やすくドル/円相場の上値を重たくする要因になるとみている。

 年末までドル/円は105円台では上値が重く、下落リスクが高まっているものとみている。