11/17 みずほ証券 山本雅文

 予想レンジ
 104.00円~105.00円
 注目ポイント
 ドルは経常赤字よりも対米投資が重要

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
104.071 +7.1 22:40 104.598 -40.2 7:00

ここまではどうみている?

 昨日はコロナワクチンの開発進展報道が出るまでは軟化していたが、報道を受けてリスクオンの動きになり円売りが優勢になり105円台10銭ぐらいまで上昇した。

 そのあとアメリカの長期金利が下がってしまったので104円台へ逆戻りという形になっている。

今日に関しては?

 ワクチンの報道でもなかなか上昇しきれなかったということで方向感がまだないが、先行きを見通すと9日のワクチン開発報道を受けてリスクオンの円安という流れが戻ってた。

 昨年の夏まで見られていたリスクオンで円安になるという動きがまた戻ってきたので、そういう意味ではどちらかと言うとアメリカの景気回復、追加の経済支援策などを睨みながらジワジワと上昇してくるのではないか。

注目ポイントについて

 アメリカのドルを考えていく上で、結構ドル安見通しというのが多いと思う。

 財政赤字が大きい、経常赤字が大きい、金利が低いということだと思うが、むしろ過去を見ると財政赤字・経常赤字が拡大しているときというのはドルが上昇していることが多い。

 これは財政赤字が拡大しているときというのは景気を刺激しようとしてアメリカの景気が良くなっている。

 経常赤字が拡大しているときというのは輸入が増えてむしろ景気が良いときだということがあるので、ドルが上がる傾向がある。

要は財政赤字・経常赤字ともに拡大するタイミングはどういうときかというのをしっかり見るべき?

 はい──そういう意味で経常赤字そのものだけではなくて、その裏にある資金流入とかといったものがより重要になるということになっている。

 国際的な資金フロー、これは経常収支だけではなくて証券投資や直接投資などもある──アメリカの場合は経常赤字があるが証券投資や直接投資が大幅に流入していて、それでファイナンスしているということになっている。

今後はこの資金流入は続きそう?

 直接投資に関して言うと、アメリカで生産して供給していくという体制が強化されていく──そういう意味では日本の企業や海外の企業はアメリカに投資しなければならないということで対米投資は直接投資が続くだろう。

 証券投資の方もアメリカの国債の金利が低いという話はあるが、アメリカへの投資の中心は国債よりもむしろ社債や[?]債などのより金利が高いものになっている。

 そういった意味ではアメリカのそういった面で優位が続く限りは、アメリカへの証券投資も続く。

 直接投資・証券投資の流入が続けばドルも高くなっていくという、そういう関係が続いていくのではないかという風に考えている。

年末に向けてはどの程度をみている?

 そういった意味で来年に向けてのアメリカの景気回復等を睨み、107円方向へ上がっていくという風に考えている。