11/12 野村証券 後藤祐二朗

 予想レンジ
 105.00円~106.00円
 注目ポイント
 FRBの金利上昇許容余地

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.089 +8.9 翌4:55 105.478 -52.2 9:30

これまでの動きを受けて、今日の見通しについて

 昨日は米国債券市場が休場となったこともあり、全般的に小動きとなっている。

 対円や対ユーロでドルがしっかりする展開が続いている。

 本日もアジア時間では値動きが小さそうだが、ドル/円相場は比較的堅調な推移が見込まれる。

注目ポイントについて、足元ではドル/円が急速に戻しているが?

 この継続性を占う上で、米国実質金利の動きが重要になってくる。

 インフレ期待を名目10年債利回りから差し引いた米国の実質金利は夏場にかけてマイナス幅を拡大させた。

 実質金利低下に連動する形で、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスも下落してきた。

 しかし、実質金利のマイナス幅は9月前後を底に縮小に転じている。

 今週に入り大統領選に絡んだ不透明感が後退し、ワクチン開発に大きな進展がみられたとの報道を受け、10年債利回りが上昇したことで実質金利が一段と回復している。

これがドル/円急回復の要因?

 はい──ドル/円相場と米日の実質金利差を見ると足元ではドル/円相場が金利差の動きにキャッチアップする形で上昇している。

 ワクチン開発への期待は世界的に株価も支えており、[?]改善という点で特に対円での通貨への押しに繋がっている。

リスクはFRBとの関係?

 金利上昇スピードが加速しすぎるとアメリカ景気の悪影響への懸念が再燃するリスクがある。

 ワクチン開発へのきっかけが高まっているとはいえ、欧米ではコロナ感染再拡大も懸念されているのでFRBなど世界の中央銀行の金利上昇に対する反応が重要になってくる。

 この点、本日はFRBパウエル議長やECBラガルド総裁が参加するパネルディスカッションが海外時間に予定されており、特にパウエル議長の最近の金利上昇に対する見方が注目される。

 金利上昇に警戒を強めるようだとドル買いで受けが弱まるが、仮に金利上昇を容認するような姿勢を見せると、短期的には直近のドル/円相場のレンジ上振れの機運が高まりそう。

 106円超えを試す程度まで円安・ドル高が進む可能性がありそう。