11/10 ソニーフィナンシャルホールディングス 尾河眞樹

 予想レンジ
 104.50円~105.70円
 注目ポイント
 米選挙結果と株高・ドル安の行方

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
104.821 +32.1 12:25 105.487 -21.3 20:00

ここまでの動きを振り返って

 昨日はファイザーのニュースでドル/円が急騰という流れになったが、ここのところドル安傾向が続いていたので、IMMのポジションなどを見ても3万枚ほどドルに対して円買いの方に円の買い越しに傾いていたという状況だった。

 こうした投機筋のポジション調整なども昨日の円安・ドル高に拍車をかけた格好になっている。

 7月以降のドル/円を見ると、ドル/円の上値をずっと抑えてきた抵抗線、90日移動平均線が105円73銭にあるが、このあたりをしっかり上抜けていくようだとドル/円も緩やかな下降トレンドから上昇の方へ少し雰囲気が変わってくるかもしれない。

注目ポイントについて

 バイデン氏の政策を積み上げるとアメリカのシンクタンクの試算では、バイデン氏の場合は向こう10年間で増税が4.3兆ドル、歳出拡大の方が合わせて9.9兆ドルにのぼるという見通しになっていて、ネットで財政赤字が膨らむ分というのは国債の増発で賄うという訳になる。

 そうするとFRBは国債の購入を膨らませるということになるので、結局マーケットには株高+ドル安の影響ということになりやすい。

 ただ、上院議会選が重要でこれはまだ決まっていないが、今後仮に共和党が上院を制するという格好になると、この増税も難しくなり歳出の拡大もこんなにできなくなるという話になる。

 国債の増発も抑えられるということになればドル安圧力というのも和らいでくるということになるだろう。

全体としていまのところはだいたいドル安の方向なのかな、という感じ?

 目先は足元で欧米の感染がとても心配されていたところなので、ファイザーのニュースはグッドニュースということで素直にドル/円は上昇する方向だろう。

 2%のインフレが確実なものになるまでは、FRBは足元の緩和傾向というのを続けると思うので、これが一気にドル/円が110円に行くかというと、そういう方向にはなりにくい。

 あとはどれぐらいのスピード感でワクチンが供給されるのか等の動向を見ながらということになるだろう。