11/9 クレディ・アグリコル銀行 斎藤裕司

 予想レンジ(一週間)
 102.00円~105.00円
 注目ポイント
 菅総理のけん制コメント

安値(11/9~11/13) 高値(11/9~11/13)
103.179 +1円17.9 11/9(月) 105.675 +67.5 11/11(水)

今週の見通しについて

 想定されていた結果とはいえトランプ大統領は敗北宣言をしない見通しで、しばらく混乱は続くと考えられる。

 上院政権はいまだに決着が着いていないので、追加経済対策の早期成立も難しくなると予想されおり、リスクオン相場に水を差すかもしれない。

 財政出動に頼れない分、FRBの緩和期待が高まる可能性があり、リスクオフによるドルの買い戻しの動きをこのFRBの緩和期待によるドル売りが相殺するかもしれない。

注目ポイントについて、ここまでの円高のスピード感がかなり早い印象だが?

 先週の金曜日にドル/円が103円台の半ばで取引されているときに、菅総理から為替の安定は極めて重要で各国当局と連絡をとり適切に対応するという発信があった。

 総理は為替に対する意識の高い方と言われているので、今回のけん制発言も介入の可能性はともかくとして無視はできないと考えている。

 今年の動きを見ると7月の麻生財務大臣による強いけん制発言が出たときには、売られ過ぎ・買われ過ぎを表すRSIが売られ過ぎの30を割り込んだときに発言が出ていて、その日の内にドル/円は急騰した。

 先週金曜日も30割れとなった直後に総理のけん制発言が出てきた訳なので、水準感というよりは相場の勢いを見ているということだと考えている。

その勢いは続きそう?

 個人的には先週時点の段階でリスクオンのドル売りが強く出ているのは不思議ではないかという気がしていた。

 状況が落ち着いて議会のねじれなど、追加パッケージが縮小する可能性が高いという現状から考えると、過剰流動性の中の好材料探しが終わって市場が冷静に戻れば、むしろドル売りの巻き戻しのリスクもあると考えている。

 また、大統領選の年に限ると2000年~2016年の前回まで上昇は3回、下落は2回と特段強い傾向は見られないが、11月と12月の関係で言うと11月の傾向が12月も続くということが2000年から過去5回の大統領選すべてで当てはまっているので、11月の騰落が12月もその傾向が続く可能性を頭の片隅に入れておきたいと考えている。