11/5 シティグループ証券 高島修

 予想レンジ
 103.70円~105.20円
 注目ポイント
 なぜ米株高でドル安なのか?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
103.482 -21.8 翌4:55 104.535 -66.5 7:55

NY市場を受け、今日の見通しについて

 昨日のNY市場は株高に伴ってリスクオン的な米ドル反落という格好になった。

 本日はFOMC、イングランド銀行の金融政策委員会──これは資産買い入れの増額が見込まれているが、大統領選挙の行方を見ながら比較的大きく上下してくるのではないかと考えている。

注目ポイントについて

 コロナ危機の後、株高のときにはドル安・株安のときにはドル高の傾向が明確になってきているが、この背景には3つのことがあると考えている。

 1つは株安でリスクオフは逃避通貨の米ドル買いになるというものがあり、一方で株高のときはリスクオンでその逆のドル売り戻しということになってくる。

2つ目がリアロケーション(再配分)?

 はい──2009年~2011年の平均を100と取ったドル建て株価の図表を見ると、アメリカが300%を超えている一方で、日本・ヨーロッパ・中国は150%以下。

 資源国や新興国の多くの150%以下とアメリカ株が圧倒してきた格好。

 これだけでアメリカ株が割高と言うことはできないが、今年は高く見えるアメリカ株から他の地域への投資シフトが始まっていることが重要なのだろう。

 例えばバフェット氏がアメリカの投資銀行株を売って日本の商社株を買った動きも、こういった構造の中で考えると理解が容易になるかもしれない。

3つ目はリバランス(投資シフト)?

 これは2番目とも関係するが、アメリカ株をけん引役にし、世界的に株式市場が回復してきたことで年金など長期投資家の間で、相対的に割高感のある株式市場から割安感のある債券に投資資金を動かす動きが出てきいるようだ。

 長期投資家はベンチマークを重視するが、株のインデックスではアメリカ株の比重が大きい反面、債券ではアメリカは低くヨーロッパや日本の比重が大きい。

 従って、世界的に株から債券に投資資金が動くに伴って、アメリカ株を売った資金の一部で他の国の債券をその通貨建てで買う動きが出てくる為、為替市場ではドル売り・ユーロや円などの他通貨買いが生じていると考えている。