11/2 バークレイズ証券 門田真一郎

 予想レンジ(一週間)
 103.00円~105.50円
 注目ポイント
 米大統領選後の中期ドル見通し

安値(11/2~11/6) 高値(11/2~11/6)
103.177 +17.7 11/6(金) 105.344 -15.6 11/4(水)

今週一週間の見通しについて

 今週は大統領選がまさに焦点というところで、世論調査でバイデン政権および民主党議会というところを想定しているが、その場合は財政拡張・通商リスク後退によるリスクオン、これによってドルは広範の通貨に対して売られる可能性があるという風にみている。

 ただ、円は同じく安全通貨として売られる中、ドル/円の動き自体は限定的に留まるのではないかという風には考えていて、どちらかというとリスクオン・オフの動きというのはクロス円で実現する可能性が高いという風にみている。

103円も見ているようだが、これはどういった場合?

 下値のリスクとしてはバイデン・民主党議会という前提が世論調査で出ている中で、そうでないシナリオ──ねじれ議会になる場合であったりトランプが再選される、乃至は郵便投票等々で結果が遅延するリスク、そういった場合にはこの下値が広がるリスクというのがあるのではないかという風にみている。

注目ポイントについて

 仮にドル安の流れが起きたとしても短期的に留まるという風にみていて、来年以降を見据えた中長期的な見通しというところでは成長力の格差というところが今後焦点になってくるという風にみている。

 その背景としては米ドルの動きと、アメリカ及びその他主要国の生産性の格差というのは連動性がかなりあり、アメリカの生産性が他の国より高いときはドルも強くなる。

 振り返ってみると2000年代、BRICsが中心で新興国の成長率が高い中で相対的にアメリカが弱くドル安が進んだ。

 その一方で金融危機以降というのは新興国の成長が落ち込む中で相対的にアメリカが良く見えてドルが強まるという動きになっている。

それを踏まえて今後は?

 今回コロナの影響が中長期的な影響として国際的な人であったり物の移動の制限、自国主義的な動きが強まる中で、グローバリゼーションが一層後退するリスクがあるという風にみている。

 そうするとこれまで輸出に頼ってきた多くの新興国は重しになり、その一方で内需主導のアメリカは強さを相対的に維持しそうだという風にみている。

 すなわち、金融危機以降のドル高を支えてきた環境に大きな変化はなく、むしろ強まる可能性すらあるのではないかというところでみている。

 そういった中でドル高基調継続、対円では新興国通貨等で進みやすいという風にみている。