10/8 シティグループ証券 高島修

 予想レンジ
 105.50円~106.50円
 注目ポイント
 どうなる 豪ドルの投資妙味?

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.925 +42.5 17:10 106.107 -39.3 9:35

NY市場を受け、今日の見通しについて

 昨日は欧州時間にドル/円が突如反発する動きがあり、NY市場も米株・米金利ともしっかりということで、この高原状態を維持したことになった。

 本日は黒田総裁の講演なども控えているが、基本的にはこのドル/円が高止まった状況──私自身、少し違和感があるが続くのではないかという風に思っている。

注目ポイントについて、豪ドルの先行きはどうみている?

 年内にも追加緩和が行われるのではないかという見方が浮上し、豪ドルは最近下落してきた。

 一昨日のオーストラリア準備銀行・RBAの理事会は政策を据え置いたが、声明文で失業対策に取り組むことは国家的な優先事項だと書いて追加緩和の可能性を示唆した。

そろそも利下げの余地というのはある?

 それがほとんどない──政策金利の目標は0.25%だが、市場金利は既に0.1%台に低下している。

 現在RBAは3年金利を0.25%に誘導することにしているが、国債買い入れが増えるという見方も強まり中長期金利も低下してきている。

国債発行に影響を与えるオーストラリア政府の財政政策はどうなっている?

 一昨日はオーストラリアのモリソン首相が戦後もっとも重要とする予算案を発表している。

 もともとモリソン政権は緊縮財政だが、コロナ対策で来年以降も積極財政を継続する方針が示された。

 本来これは金利上昇圧力になり得るが、RBAの量的緩和拡大でその上昇圧力が抑えられるということも考えられる。

投資妙味という点ではどうみたらよい?

 もともと高金利通貨の一つとして人気のあった豪ドルだが、足元で10年金利は0.9%前後と、他の国に比べればまだやや高い状況。

 その分この金利低下が続けば、その間は豪ドル安が進むかもしれないが、オーストラリアはいま貿易黒字国になっていて、豪ドルの下値余地も堅そうだという風に考えている。

 対米ドルでは0.7台より下の下落余地は限られてくると考えている。