10/7 三菱UFJ信託銀行 中村俊哉

 予想レンジ
 105.00円~105.80円
 注目ポイント
 米民主党政権を織り込む動き

安値(7:00~翌5:00) 高値(7:00~翌5:00)
105.608 +60.8 7:50 106.108 +30.8 18:55

NY市場の動きを受け、今日の見通しについて

 昨日はNY時間にかけてグローバルに株式市場が底堅い推移となる中、ドル/円は105円台後半を中心とした推移となった。

 朝方、トランプ大統領が追加景気対策に対する民主党との協議を選挙後まで停止するとツイート、株式市場が下落する中でドル/円・クロス円ともに小幅に円買いとなる局面も見られた。

 本日は目立った経済指標の発表も見られない中、引き続きトランプ大統領の挙動や追加財政協議の議論に一喜一憂しながらもドル/円は方向感のない展開が続くと想定している。

注目ポイントについて

 先週の討論会やトランプ大統領のコロナ感染を受けバイデン候補の支持率が改善する中、アメリカでは緩やかに株価が上昇、また金利も上昇している。

 これはバイデン候補の勝利に加えて上下院ともに民主党が過半を占める状況を緩やかながらも織り込む動きとみられる。

 想定される民主党政権下では目先は財政拡大の動きは優勢となる見立てで、アメリカの金利市場ではベアスティープニングの動きが観測されている。

ベアスティープニングと言うと、長期金利が上昇してイールドカーブが右肩上がりの曲線になることを示すが、これはどういったときに起こる状況?

 景気サイクル的には景気回復により将来の金融引き締めを織り込み、長期金利が上昇する状況などと説明される。

 足元の動きは株価が堅調なこともあり、民主党政権の大規模な財政出動によるリフレ政策を織り込む動きとみられる。

こうした中で為替──ドルの動きというのはどう見ていけばよい?

 景気回復への期待感もくすぶる中で、緩やかなドル安が再開するものと想定する。

 しかしながら、ややリスクオン気味の相場環境に円も弱くなりやすく、ドル/円は引き続き方向感に乏しい展開が継続するものとみている。